和をたしなむ

2024.10.02更新 - 徒然なるままに

神無月の京都雑感。

 

今日は毎月月初めの恒例、

京都への問屋さん巡りに行ってきました。

 

 

来週店内にて開催をします、

型絵染 岡田その子展」に向けての最終準備と、

お客様からいただいているお仕事の打ち合わせや商品探しなど、

お仕事をいただけている事の幸せをかみ締めながら、

10月とは思えないほどの熱気と湿気に包まれた市内を歩き回りました。

 

 

 

今日の着物は迷うことなく単衣に。

 

夏紬でも良さそうな気候ですが、

流石にそればかりは本職としてはまずかろうと思い、

袖を通した着物は細縞の御召。

 

 

羽織も袷を着る気持ちはなく、

千鳥格子を織り上げた紋紗生地のものを羽織りました。

 

 

 

 

帯はどれにしようかと迷い、

長着と羽織の色味と合いそうな結城紬のものを。

 

これだけ、袷の一本となりました。

 

 

 

これだけ単衣の装いでいても、

京都市内を歩いていれば自然と汗が噴き出て、

水分補給をしながらでないと大変な一日に。

 

 

そろそろこの気候が収まって欲しいと思いつつも、

 

それよりも先に、

私たちがこの気候に慣れなければならないのだと気づかされます。

 

 

 

そんな神無月の京都。

 

 

岡田その子展に向けては準備万端。

 

その子さんの帯も下見が完了し、

またそれに合わせる着物たちも、

美濃幸好みの一品を見つけて参りました。

 

 

来週から始まる4日間の個展を、

どうぞ楽しみにご来店くださいませ。

 

 

 

今月の京都は、問屋さんはどこも賑わっており、

秋冬に向けて動き出している活気を感じがします。

 

 

美濃幸好みの一品を探ししつつ、

同業者の情報なども収集。

 

 

仲間たちが頑張っている様子を聞くにつけ、

自身ももっと努力を重ねなければいけないと思いながら、

またそうした刺激を貰える仲間が身近にいる事に有難さを感じつつも、

 

闘争心の薄い私は、自分のペースを守りながら、

目の前のお客様に楽しく満足していただける様な店づくりをしていく事を、

改めて感じる次第です。

 

 

 

そしてもうひとつびっくりした事は、

京都の外国人の多さ!!

 

 

今回は久しぶりに新幹線で京都に向かったのですが、

京都駅に降りた瞬間から、周りの8割は外国人の皆さま。

 

 

地下鉄に乗ってみれば満員電車状態、

日本語よりも英語が聞こえる車内となっていました。

 

アジア系の人は少数派、欧米系が多数派となっています。

 

 

 

そんなことを問屋さんで話をしていたら、

 

「公衆衛生が良く、治安が最高、物価も安い。

これを機会にと思っている外国人が多いのではないでしょうか」

 

との事でした。

 

ファーイーストのミステリアスな国、NIPPON。

 

 

自分がその立場だったら、機会があれば絶対に行ってみたいですし、

そうした皆さまが日本の滞在を楽しみ、文化や風習に触れ、

自国に戻られたのちにその体験から何かを想い、

日々の生活やそれぞれの国の豊かさにつながる何かを感じてもらえれば、

満員電車に同乗した生粋の日本人として願うばかりです。

 

 

 

着物を着ている私は、車中では普段気にしない視線を感じ、

誇らしく思わせていただけました♪

 

 

 

 

そんなことを感じた、神無月の京都。

 

 

 

明日からの日常、そして10月の一か月間が、

皆さまにとって実り多きものとなります様に。

 

 

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