神聖な祇園祭を感じる一日。
昨日は一日、臨時休業日を頂き、
京都へ行ってきました。
23日(金)から開催をします、
「夏小物お見立て会」
の最終準備をするためです。
呉服の問屋、小物の問屋が在るのは、
京都市内、室町通近辺。
例年であれば通行止めになり、
観光客で溢れかえる地域になります。
なので、
多くの問屋さんは祇園祭中は大体が休業中。
「お祭りを堪能するため~♪」
というよこしまな理由ではなく、
ただでさえ細い、市内の一方通行が通行止めになり、
トラックが入って来る事が出来ず、
問屋業務ができなくなるからです。
さて、
昨日は祇園祭、
前祭りと後祭りの切り替えの一日。
今年は鉾建てはするとの事を耳にしていたので、
もしかしたら鉾のひとつくらいは見えるかしらと、
小さな期待をして向かいましたが、
室町通りや新町通りはその期待通りの様子に。
こちら、室町通りの鯉山。
後祭りだからでしょうか、
着々と準備が整っており、
見事な姿を見せてくれました。
少し南に下りた所では、大船鉾が。
神聖な龍の姿を、
拝む事が出来ました。
こちらは神事の真っ最中。
とても神聖な空気感が伝わってきました。
半面、
新町通りの北観音山と南観音山は、
お仕舞いの最中。
化粧飾りは外されていますが、
その分、受け継がれている鉾立の技術を、
垣間見る事が出来ました。
「鉾は立てますが、立ち止まって見ないで下さい。」
との、
何とも矛盾を感じるお触れもありましたが、
実際にお祭りの空気感に触れてみると、
本来、祇園祭が持つ神聖な神事や、
受け継がれてきた伝統や想いというものを、
まざまざと感じる事が出来ました。
祇園祭の様に、
何万、何十万人と集まるお祭りは、
それだけで「観光イベント」的な側面を感じ、
毎月の様に京都に行っている私からすると、
若干敬遠気味なお祭りでした。
行っても人だかりですし、
煩い屋台の騒音しか聞こえませんし。。。
でも、昨日、私が感じた祇園祭は、
「神事」としての祇園祭。
「コロナ禍という疫病を鎮めたい。」
「街に受け継がれてきた伝統の火を灯したい。」
という切なる想いを、
感じる事が出来ました。
観光客に来てもらい、
多くの方に見て、触れてもらう事。
そして厄除け粽やらを買ってもらい、
それが次に繋がっている糧になる事も、
伝統を残していく大切な要素ですが、
その根底に在る、
「人の想い」に勝るものはないなと、
39℃にもならんとする灼熱の洛中を歩きながら想った、
色々と意義にある京都いきでした。
最後はきちんと、
八坂神社さんにお参りに。
色々なものを蝕む疫病がおさまり、
健やかで上機嫌な日々が戻る事を、
切に願っています。
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