和をたしなむ

2024.09.26更新 - 御召

秋の深まりと涼感を感じる、御召と染帯の魅力。「美濃幸好み 御召コーディネート」

 

秋らしい気候になったと思いきや、

今日は一転残暑が戻ったかの様な一日(汗)

 

 

三歩進んで二歩下がるかの様な9月終わりの頃ですが、

朝日の頃や陽が落ちたあとなどは熱気もおさまり、

とても過ごしやすく、

 

そうしたなか、店を出て過ごしていると、

確実に季節は移ろっているのだと思う(思いたい!)今日この頃です。

 

 

そんな一日にご提案する美濃幸好みのコーディネートは、

どこか秋風の涼感を感じていただけるであろう、

御召と塩瀬の九寸帯を合わせたものをご紹介します。

 

 

 

クリーム色や灰色、

薄茶色などを縦のやぶれ絣模様で織り上げた御召生地に、

涼感を感じさせてくれる水色に染め上げた塩瀬九寸帯を、

合わせてみました。

 

 

 

 

優しく、柔らかな色目が合わさり、

御召に袖を通されるどの場であっても、

安心してお楽しみいただける、

そんなコーディネート。

 

 

ただ、それだけだとメリハリのない着姿になってしまうので、

帯〆は帯と同系色の濃淡ではありますが、

少しアクセントとなる色のものを合わせてみました。

 

 

 

 

この御召生地は、今秋新入荷した一反なのですが、

見た目だけでなく、風合いも優しく柔らかな質感を持ち合わせています。

 

 

 

 

御召と言えば、

強撚糸の織り糸を使い、シボ感を出しながら織り上げる生地ですが、

サラッとした肌触りと同時に硬い生地感を特徴であったりします。

 

 

最近の御召はそうではないものも増えており、

お召しだからと言って然程気にする事もないのですが、

 

この一反に関しては、

そうした事は一切気にする事もなく、

本当に着心地の良さを連想させてくれる、

柔らかな質感を持ち、織り上がっています。

 

 

 

 

色目の印象もそうした生地感と正比例しており、

柔らかい色目のやぶれ絣模様が、

無地織りとは違う味わいを感じさせてくれています。

 

 

 

 

どこか立体感のある色彩も魅力のひとつ。

 

 

裏地を付けて袷にしても良いですが、

単衣で誂えても着心地とおさまりの良い一着になる事でしょう。

 

 

 

 

帯は、塩瀬の染帯を合わせました。

 

 

 

 

水色に円を描くように流れる糸目で柄付けをした、

京友禅の一本。

 

 

花の様子はどこか洋風な印象を持つ染め上がりで、

挿し色は温かみのある色目を使って仕上げてあります。

 

 

 

 

塩瀬の染帯らしい、

九寸帯らしい雰囲気は、

気軽なお出掛けであっても、

どこかお洒落や品格に気を配った印象がある、

和装らしい着姿を演出してくれます。

 

 

 

御召である織り着物に、染の名古屋帯。

 

 

定番中の定番な合わせ方になりますが、

だからこその安心感と安定感を、

すっきりとした着姿とともにお楽しみいただければ幸いです。

 

 

 

 

こうした色柄素材感が心地好い季節の到来です。

 

 

来たる季節を着物と共に、

心地の良い秋のひとときをお過ごしくださいませ。

 

 

 

《掲載商品のご購入はこちらから》

※商品名と写真をクリックしていただくとオンラインショップに移行します。

 

 

御召「やぶれ絣・ベージュ色」

110,000円(税込・反物価格)

 

 

 

塩瀬九寸「唐花」

132,000円(税込・反物価格)

 

 

 

帯〆「渡敬・笹波三色組・木ノ葉・二配色」

17,600円(税込)

 

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