2022.10.10更新 -
八寸・九寸(名古屋帯)
紅葉の美しさを幻の染と共に。
店舗スペースの入り口近くに掛けた、
こちらの一本。
そこに在るだけで、
今の季節をそのままに感じて頂ける、
そんな染め上がりの九寸帯です。
こちらは小倉淳史さんが手掛けた、
辻が花染の九寸帯。
私が大好きな作家さんのひとり。
日本工芸会の正会員であり、
染織界の巨匠中の巨匠でありながらも、
お話しをするといつも気さくに作品の事やものつくりの事を、
とても丁寧に説明して下さり、
そうした節々から感じる人間性も惚れ込んでいるお方です。
辻が花染というと、
もっと華々しい雰囲気のものを、
連想される方も多いかも知れませんが、
小倉家が代々受け継いできた「辻が花染」は、
見た目の印象に囚われず、
確かな技法に裏付けされた品格に、
その魅力があります。
その絞り技法の素晴らしさに加えて、
淳史さんの代になると色の感性がとても現代的になり、
技巧に縛られない染色の美しさを存分に感じられる一品が、
身近に感じられる様になっています。
と色々と、
私の感想を書きましたが、
小倉先生のHPがとても素敵で、
もっと分かりやすく説明されているので、
ご興味のある方はぜひご覧ください。
季節と共に在る着物の美しさ。
皆さまも素敵なひとときを、
お過ごしくださいませ。
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