和をたしなむ

2024.10.11更新 - イベント

結んでこそ、使ってこそ価値が在る帯の魅力を。「型絵染 岡田その子展」

 

11日(金)~14日(祝)まで開催!

 

型絵染 岡田その子展

 

 

詳しくはこちら

「型絵染 岡田その子展」開催します。

 

 

 

本日、無事楽しいうちに初日を終える事が叶いました。

 

 

ゆっくりとした一日。

 

お越し下さった皆さまにも、

自分のペースでひとつずつご覧頂く事が出来たかと思います。

 

 

 

明日からは10月の三連休がスタート。

 

 

名古屋にお越しの際は、

どうぞ気軽に、そして岡田その子さんの作風を楽しむお気持ちとともに、

きもの美濃幸にお立ち寄りくださいませ。

 

 

心よりお待ちしております。

 

 

 

 

今日、ご来店くださったお客様が、

器を含めて「民藝」にご興味のある方で、

 

型絵染の事はご存知なかったのですが、

ご覧になるやいなや、

器とどこか通ずるものを感じられたご様子。

 

 

 

型絵染も民藝のひとつですよと、

芹沢銈介の説明をしながら技法などをご説明していると、

 

「そうですよね、帯も使ってこそ価値があるものですよね。」

 

と確信を突くような言葉を発せられていました。

 

 

 

そこで私も、

改めて店の本棚に在る、

民藝にまつわる本たちを読み返す事にしました。

 

 

 

 

民藝運動は、民藝の父とも呼ばれる柳宗悦氏が、

朝鮮陶器との出会いをきっかけに、

名もなき職人の手になる民衆の日用品の美しさを定義したもの。

 

 

氏が定義した「民芸品の条件」というものがあり、

 

そのなかには、

 

  ・実用性→鑑賞のためではなく、実用性を備えていること

 

  ・複数性→民衆の需要に応じるために、数多くつくられたものであること

 

という定義があります。

 

※民藝の教科書② 染めと織り グラフィック社 参照

 

 

型絵染は手描き染では出来ない、

型を使っての再現性と複数性の高い技法であり、

またその子さんが手掛ける帯たちは、

鑑賞用ではなく、気持ちを共にする方に結んでもらってこそ、

本来の価値が出る帯たちに違いありません。

 

 

 

柳宗悦氏とともに日本の民藝活動の礎を創られた、

型絵染の人間国宝芹沢銈介氏の流れを持つ岡田その子さん。

 

 

彼女が染め上げる型絵染の帯たちは、

どれも店に掛けて置くことを目的としてはおらず、

女性目線で「結んでみたい帯」という当たり前のことが根底にあり、

 

またそうした想いに自然と共感して下さるお客様が、

思い思いの組み合わせで帯を合わせ、

着物を楽しまれている様に思います。

 

 

 

「箪笥にしまって置くのではなく、この帯と共に着物でお出掛けをしたい」

 

という、

ごく自然と着物を着る事の楽しみを感じさせてくれるところに、

その子さんが手掛ける帯たちの魅力があるのではないでしょうか。

 

 

 

店内はそんな岡田その子の、

楽しさと優しさに溢れた空気感に包まれています。

 

 

 

 

二日目の明日も、

楽しい空気感が広がる店内で、

ご来店の皆さまとそんな楽しい会話で盛り上がる、

素敵な一日となります様に。

 

 

 

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