草木染にある こなれた素材感と自然の恵みと職人の心。 「 飯田紬無地紬 × 伊那紬九寸名古屋帯 」
四月に入り一層春らしく、軽やかな着物を,
ご来店の皆さまにご提案したいと思っています、きもの美濃幸です♪
今日はそんなコーディネート提案の中から、
普段使いに最適な、草木染の紬と九寸名古屋帯のコーディネートを、
ご紹介したいと思います。
当店でも人気があり、またご縁がありお誂えされた皆さまから、
絶大な支持を頂いております、
信州伊那谷で製織されている「飯田紬」の無地紬と、
同じく伊那谷にある、「伊那紬」の九寸名古屋帯の組み合わせ。
飯田紬の無地の中に映える、破れ格子柄の伊那紬の帯。
どちらも「伊那谷」という大自然に囲まれた、
また今に至るまで日本の養蚕業を支え続けている産地で、
その自然と向き合い、自然から色を頂きながら糸を染め、
織り上げている、手作りの良さがある一品たちです。
飯田紬の紹介はこちら→本物をひとつずつ揃えていくこと。
先にも書きましたが、この着尺と帯はどちらも、
「草木染」で染織された糸を使い、織り上げられたもの。
草木染は、現代ではやりたくても環境が許さない場合が多く、
まず染織家のまわりに、豊富な自然の恵みがなければ、染色自体が出来ません。
そうした意味では、化学染料で染める方が環境への負荷も少なく、
自在に色を創ることの出来る、今の時代にはあった染色なのかも知れません。
「どちらに優劣がある訳ではなく、どちらを選択するか。」
職人にとっても、小売店にとっても、ユーザーにとっても、
そういう事だと思います。
さて、話を戻して、
自ら野山に入り、膨大の草木を刈って切出し、それを大釜で煮出し、
幾度と糸染を繰り返しながら、想う色を創っていく。
効率化が叫ばれる世の中、また環境保全が叫ばれる世の中では、
職人さんからすれば、肩身の狭い物作りの環境となってしまいましたが、
私がそんな皆さまと実際にお会いして感じる事は、
どなたも自然に真摯に向き合い、畏敬の念、感謝の心に溢れ、
「自然の恵みから色を頂く。」
という気持ちで糸染をされています。
そうした謙虚な心と共に、
恵みを最大限に活かしたいという職人の心があり、
また工程的に、何度も水に通されたからこそ出てくる、
絹本来の風合いとが相まり、
織り上がった反物たちを手にすると、
得も言われぬ柔らかな風合いに仕上がります。
この二選も、そうした風合いを持つ一品たち。
先にも書いた通り、「草木染+絣織」という事もあり、
色彩や柄の派手さなどは皆無ですが、
これも先に書いた通り素材本来が持つ良さを実感できる、
また大人な女性にやさしい、よく見るわかる可愛さが織り色の中にあり、
きっと普段着使いのコーディネートとして存分にお楽しみ頂ける事と思います。
この春の季節が、一層着物が心地好く楽しめる季節となります様に。
「出品商品詳細」
着尺;飯田紬 無地紬 150,000円(税別)
帯;伊那紬 九寸名古屋帯「破れ格子」 105,000円(税別)
帯〆;正絹丸くけ帯〆 10,000円(税別)
草履;和想庵 本革草履 28,000円(税別)
バッグ;ゐど壽屋 トートバッグ 7,000円(税別)
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