2020.12.12更新 -
紬
薔薇の華やかさと絵絣の素朴さをともに。「千切屋謹製 縹紬『薔薇』」
今年の師走も走り出しは、
昨年の様な暖冬を思わせる気温が続き、
着物を着ていても肌寒さを感じる事は、
まだ、あまりありません。
ただ、来週からは寒気が下りてきて、
師走らしい気候になるとの事。
そうなると心地好い素材は、
柔らかな「紬」がおすすめになります♪
という事で、今週末のコラムでは、
紬でも「絵絣紬」にスポットを当て、
色柄素材共に暖かなものを、皆さまにご紹介したいと思います。
まずはこちら。
千切屋謹製 縹紬 「薔薇」
染織の老舗名店「千切屋」さんが、
昔から止め柄(オリジナル)で製作されている、
縹紬(はなだつむぎ)。
千切屋さんらしく、また止め柄らしく、
今は珍しい絵絣の紬になります。
淡い山吹色の地色の中に、
大小の薔薇の花が織り込んだ一反。
絵絣というと若干古臭さを感じますが、
この一反はモダンな柄付けになっており、
また、絵絣らしい遊び心と、同じく絵絣らしい素朴さが相まり、
街着や遊び着の一着として、楽しい気持ちともに、
袖を通して頂けると思います。
帯選びは、個性に合わせて。
またの機会に、
美濃幸好みをご紹介したいと思います♪
今、「紬」といえば無地か縞、格子柄がほとんどで、
こうした柄になった「絵絣紬」は見かける事も少なくなりました。
絣糸つくりや織る手間が掛かり、
また、スーツ感覚の着物が好まれる昨今、
拡大して製織される事はありませんが、
絵絣らしい、絵絣ならではの楽しみを、
きもの屋としてご提案したいと思います。
続いての一反もお楽しみに。
《掲載商品詳細》
千切屋 縹紬「薔薇」 124,000円(税別・反物価格)
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