和をたしなむ

2025.01.17更新 - 附下

見た目に華が在り着手の心も暖めてくれる初春の着物を。「美濃幸好み附下コーディネート」

 

成人の日が過ぎ、

1月もあっという間に後半へと移っていることに気が付き、

少し焦る心地がします。

 

 

休日が多い月という事もありますが、

このままいくとあっという間に4月頃となりそうなので、

改めて正月気分を抜けて、気を引き締めて過ごしたいと思う今日この頃です。

 

 

 

さて今日は初春に向く、

美濃幸好みの附下げコーディネートをご紹介いたします。

 

 

 

 

少し黄味の強い鳥の子色に染め上げた真綿紬に、

水引柄を手刺繍にて施した美濃幸オリジナルの附下げに、

華やかでどこか愛らしさも込められた花紋を織り上げた、

帯屋捨松さんの九寸帯を合わせてみました。

 

 

 

こちらの附下は先述の通り、

美濃幸オリジナルで染め出しをした一品なのですが、

よくよくコラムを見返してみたら、

まだ詳しくご紹介をしておりませんでした!

 

後日改めて、

なされている仕事の内容や私が作る際に込めた想いを書き記しますので、

どうぞ楽しみにお待ちくださいませ。

 

 

 

こちらの附下。

 

「附下」と名乗っていますが、

一般的なものとは違う、美濃幸好みの仕上がりであり、

当店の事をよく知ってくださっている方には、

きっとお心に留まるお品かと思っています。

 

 

 

使った生地は、

通常のちりめん生地ではなく紬生地であり、

小千谷で製織された極細の真綿糸を丁寧に織り上げたものを使用しています。

 

 

紬=カジュアルという事もあり、

完全なフォーマルの一着というよりも、

気軽にお召しいただける一着と想定をしています。

 

 

 

なので、柄付けも小付なものに。

 

 

 

 

水引の柄を京刺繍の名店「村山刺繍」さんにお願いをし、

仕上げて頂きました。

 

 

厄除けの五色のものと、金銀白のものとの二種類の水引柄は、

ご覧の通り、かなり小さめな柄付けとなりますが、

手刺繍ならではの存在感と品格がそこには込められており、

無地紬とは違う、また豪華な柄付けとも違う、

一歩控えた存在感を発揮してくれています。

 

 

 

 

帯は西陣織の名店「帯屋捨松」さんの九寸帯、

パレンバン花文の一本を合わせました。

 

 

 

 

インドネシアに由来を持つ花柄は、

どこかエキゾチックであり、洋のエッセンスを感じる織り上がり。

 

 

また捨松さんらしい鮮やかな織り糸づかいが華やかさを引き立ててくれており、

シンプルな附下にひと花咲かす存在感を示しています。

 

 

 

 

帯合わせはTPOに合わせて、自由自在にお楽しみいただけますが、

今回は「初春」らしい華やかさが欲しく、

この一本を選びました。

 

 

その趣向に添うコーディネートに仕上がったかと思います。

 

 

 

 

初春の観劇や新年会などには最良のコーディネート。

 

 

決して大仰にはならず、

かといって無地にはない存在感を感じる組み合わせであり、

和装の気品をそのままにお楽しみいただける事と思います。

 

 

また極細糸で仕上げた真綿紬の風合いは、

きっとこれから寒くなる季節には心地好い着心地となることでしょう。

 

 

 

見た目に華が在り、着手の心も暖めてくれる、

自分らしい初春の着物との時間。

 

 

皆さまにとってそんな素敵なひとときが訪れます様に。

 

 

 

《掲載商品のご購入はこちら》

※商品名と写真をクリックしていただくとオンラインショップに移行します。

 

 

附下「本真綿地・手刺繍・水引」

506,000円(税込・反物価格)

 

 

 

九寸帯(名古屋帯)「帯屋捨松・パレンバン花文」

121,000円(税込・反物価格)

 

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