和をたしなむ

2025.04.08更新 - 女将の着姿

道中着の重要性を改めて感じる入学式への道中でした。「入学式母親きものコーディネイト」

 

本日は息子の入学式に出席。

 

 

当人は和装以外のドレスコードがある学校(制服はない)なので、

卒業式の様に親子三人で着物姿という事にはなりませんでした。

 

 

「スーツに準ずる礼装だったら和装でもいいぢゃない!?」

 

と、B型の父が勝手なことを言ったとて、

私とは真逆な性格を持つ息子くんからは拒否をされ(笑)、

ビシッとスーツを決めての出席となりました。

 

私の様な後先考えず猛進する子ではなく良かったなと思うばかりです。

(↑ 本心です!)

 

 

という事で、

 

今回は同伴した両親の着物姿をご紹介いたします。

 

 

まずは母親である若女将から。

 

 

 

 

今回はある意味、このコート姿が主役。

 

 

先月の卒業式は車での移動だったので、

道中は上物を羽織らずに帯付きで出席となりましたが、

今日は公共交通機関での移動という事もあり道中着を羽織っての道中となりました。

 

 

外出時、特に多く公共交通機関などを利用する際は、

どうしても帯周りを中心に汚れも付きやすいので、

その季節に合った上物を一着羽織るだけで安心できます。

 

 

また、道中も衆人環視があるなかですと、

あまり華やかな衣装が見えてしまっていると場違いな雰囲気となるので、

この一羽織りが大切だという事を、

久しぶりにラッシュ時の地下鉄に和装で乗る体験をして実感をしました。

 

 

 

その道中着衿のコートは、

春らしい若草色に染め上げた生地で誂えた一着です。

 

 

色もさることながら、地模様が良く、

ビロードの様な立体感のある細縞が織り込まれた上に、

華文もともに織り込まれた生地を使用しており、

見た目にも華やか、かつ品のある仕上がりとなって、

今の季節、入学式には最良の上物となりました。

 

 

 

そのコートの下は、

大柄な市松模様を織り上げミントブルーに染め上げた色無地に、

先月訪問着にも合わせた洛風林さんの袋帯を合わせました。

 

 

 

 

色無地は洋装におけるスーツの様な感覚。

 

 

入学式と言えども、洋装がほとんどのなかにおいては、

バランスの取れた一着となりますし、

(実際、本日の入学式での和装率は1割程度でした)

 

帯をボリューム感がある袋帯にして、

その織柄も華やかなものにするだけで、

場の雰囲気に馴染む着物姿となります。

 

 

 

とはいえ、

これも感覚的な部分が大きく、

結局のところは、ご自身が納得のいく着物姿となっていれば、

万事問題なしというのが、私なりの実感。

 

訪問着に袋帯の着姿は、格式ある式典には相応しいお姿ですし、

飛び柄小紋の着姿も、安心感のあるお姿になります。

 

 

 

 

桜も満開から少し散り始め、若芽も見えた一日。

 

 

何より、

新たなスタートを切る息子を応援する着物姿になっていればと、

親心として切に願う、節目のひとときでした。

 

 

 

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