麻のなか 雨すいすいと 見ゆるかな 「美濃幸好みの男の夏着物コーディネート紹介」
30日(月)まで、
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今月は折を見ながら、
美濃幸好みの夏着物コーディネートをご紹介してまいりましたが、
その6月も残すところ数日。
関西地区では梅雨明け宣言がなされたと聞き、
また我が町名古屋は今日明日の天気予報を見ても、
太陽の印しかないの様子を見ては、
その暑さにうんざりする気持ちと共に、
そこまでやって来ている一年で最も陽気高まる季節に思いを馳せて、
夏ならではの楽しい気持ちも盛り上がってきています。
暑さはどうにもならないので、
それを楽しむ気持ちを忘れずに、
素敵な夏にしていきたいと思います。
今日は男性向けの夏着物コーディネートをご紹介いたします。
生成り色が夏らしく、
軽やかでさらりとした肌触りが心地良い、
絹麻で織り上げられた麻駒上布に、
違い縞が織り上げられた、
墨黒色の小千谷の夏紬を羽織に見立てて合わせてみました。
麻駒上布の説明は、
添付しましたコラムをご覧いただくとして、
詳しい解説はこちら
→単衣と夏衣をともに楽しむ一着として。「夏紬「星野織物・麻駒上布・絹麻」」
生成りの色目はそれだけで夏の涼感を感じさせてくれます。
小千谷縮や夏上布といった麻織物では定番の色目であり、
この色目は夏の陽射しを受けると一層軽やかな空気感を表してくれます。
涼感だけで言えば、白色の方が涼しげなように思えますが、
白色は夏の強い陽射しを受けると反射が強くなり眩しく見えるので、
好みではありますが、生成り色の柔らか印象が、
夏の涼感を引き立ててくれる印象があります。
そしてこちらの一反は、
経糸に絹、緯糸に麻が使われており、
絹織物らしいしなやかな質感を持ちつつも、
麻織物ならではのさらりとした肌触りも魅力的。
暑い夏を快適に過ごす一着として、おすすめの一品です。
羽織の透け感も、夏らしい涼感を感じさせてくれる要素のひとつ。
墨黒色の夏紬は、織り上がりも良く、
長着に生成り色の様な薄色を持ってくると、
一層その透け感が増して見えます。
違い縞も密かな夏の遊び心の様に見えます。
帯は通年使っていただける博多織の一本。
夏帯もと思いましたが、
今回はこちらの色目が良いと思い、合わせてみました。
今まで書いてきた通りの涼しげな印象を活かすために、
その軽やか質感に似合う山鳩色に白の細縞が織り込まれたものを合わせ、
夏の涼感としっかりとした帯周りの結び心地をお楽しみいただけるコーディネートです。
羽織紐もあまり主張はせず、
馴染やすい鼠色のものを合わせました。
浴衣の範疇を超えた、男の夏着物となると、
普段着として楽しむ以前に、習い事などをされていない限り、
なかなかハードルが高いものかもしれません。
今回のコーディネイトは、
長着も羽織も紬同士を組み合わせたものなので、
そこからすれば、あくまでも普段着着物のコーディネイトの様に感じますが、
実際にはその質感の通り、
セミフォーマルな礼装感がある素材なので、
夏のお出掛け着としても活躍してくれる長着と羽織になることでしょう。
浴衣から和装を知り、
夏だけでなく冬も着物を楽しみたいと思って木綿着物などを知り、
普段着だけでなく、スーツの様なフォーマル感を着物で味わいたい。
当店でご縁をいただいた多くの男性客の皆さまは、
この様なホップステップジャンプをしながら、
着物の階段を登られていきます。
着物と在る時間を自分らしく、自分のペースでお楽しみいただける、
素敵な時間をお過ごしくださいませ。
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※商品名と写真をクリックしていただくとオンラインショップに移行します。
220,000円(税込・反物価格)
小千谷紬「夏紬・広巾・違い縞」
165,000円(税込・反物価格)
※オンラインショップ非掲載 お問い合わせください。
47,300円(税込・反物価格)
- 2025.07.01 2025年7月の定休日・和のコト教室(着付)開催日のご案内。
- 2025.06.11 6月19日(木)~30日(月) きものクリーニングキャンペーン&きものリメイクご相談会 開催いたします。
- 2025.06.01 2025年6月の定休日・和のコト教室(着付)開催日のご案内。