和をたしなむ

2018.04.20更新 - コーディネート紹介

単衣の涼感と品格を。「江戸小紋 万筋×小倉淳史 辻が花 九寸名古屋帯」

 

四月後半の模様替え。

 

私の大好きな帯がお目見えしました。

 

 

「 小倉淳史作 辻が花 九寸名古屋帯 

 

言わずと知れた、辻が花染の名家、小倉淳史さんの一品。

私が大好きな染織家のお一人です。

 

昨年の秋頃に一目惚れで当店の一品になり、

その頃と太陽光の具合が変わり、また新たな色の世界が広がりました。

 

 

もともと、お太鼓の大半を占める「空色」が特徴的な染帯ですが、

秋頃には柔らかな雰囲気を感じさせてくれていたのに対して、

夏が近づいた今頃の太陽の下では、より透明感と清涼感のある、

実の「空色」に近づいた色に見えます。

 

太陽の強さ、時間によって、見え方は少しずつ変わりますが、

この空色をお太鼓に背負い単衣の頃にお楽しみ頂けたら、

なんて素敵な着姿なんだろうと、自店の商品を手前味噌ながら思い、

きもの美濃幸らしくコーディネートをしました。

 

 

今回合わせた長着の種類は、江戸小紋の万筋

 

こちらの一品は、よく見かける縮緬生地に型染をしたものではなく、

少し節のある緯糸を使い織り上げた、紬の様な風合いを持った生地に染付してあり、

縦方向の縞柄が入る万筋と、緯糸の節感が相まって、

生地、染ともの表情が表れています。

 

無地と同格、色によってはフォーマルにも使う事の出来る江戸小紋の定番柄ですが、

そのフォーマル感が生地感によって程よく抑えられてて、

単衣の頃に、フォーマルな場所に限らず、

帯次第、小物次第でお楽しみ頂けたら何よりと思っています。

 

 

単衣らしい涼感を持った色柄と共に、

何気ない品格を楽しむ事が出来る、着物らしいコーディネート。

 

帯が持つ、小倉先生の作品らしい個性と、

それをしかと受け止める、江戸小紋が持つ力は、

色柄にポイントを置いた、きもの美濃幸らしいコーディネートになります。

 

 

単衣の素材感や色が、段々と恋しくなり始めた四月の終わりに、

皆さまも自分らしい一品と共に、素敵なひとときをお過ごし下さいませ。

 

《 掲載商品詳細 》

小倉淳史作 辻が花 九寸名古屋帯 190,000円(税別・反物価格)

江戸小紋 万筋(絹100%) 156,000円(税別・反物価格)

 

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