2022.06.08更新 -
八寸・九寸(名古屋帯)
夏の涼感と夏の品格を共に。「夏九寸帯「高久空・木 朝顔」
２０２２年の新作夏きものを、
ご紹介して参ります。
《２０２２年の新作夏きものはこちら》
今日はこちらの一本をご紹介。
６月の店舗スペースの、
一番いい場所をに陣取った、
夏を感じる夏九寸帯です。
日展会員だった父「高久空木」の名を受け継ぎ、
ものつくりに専心されている高久尚子さん。
数年前に名を改め、
ご尊父の名に一点加えた、
「高久空・木」さんが手掛けた、
夏の一本になります。
ろうけつ染を使い染め上げた一本。
ろうけつ染は糸目友禅の様に、
写実的な染め上がりにはならず、
水墨画の様な滲んだ輪郭と、
遠近感を感じる染め上がりが特徴的です。
ただ不思議な事に、
高久さんが手掛ける一本はどれも、
どこか写実的な印象を受けます。
その絵を描くまでの、
工程が素晴らしいのでしょうか、
この朝顔も、
朝もやのなかに咲き誇る、
朝露に濡れた情景を、
自然と思い浮かべる仕上がりです。
そして、色遣いや構図がとても柔らか。
これも高久空・木さんらしい、
仕上がりの特徴になります。
前腹の様子はこちら。
お太鼓と同じく朝顔が二輪、
仲良く染め上げてあります。
夏の涼感と、夏着物の品格。
どちらも存分にお楽しみ頂ける一本と共に、
来たる素敵な季節をお過ごしくださいませ。
No Related Entries.
