和をたしなむ

2022.08.04更新 - 店紹介

夏の涼感をそのままに。「絽小紋コーディネート」

 

お客さまの着姿をご紹介します。

※ご本人様の許可を頂いて投稿しております。

 

 

「夏の絽」

 

の美しさと、見た目の涼感を、

以前のブログで書きましたが、

正にその言葉を表現するような、

素敵な着姿でご来店下さいました。

 

 

麦の穂を細かに彫り上げた、

型染の絽小紋に合わせて、

若草色のもじり織り夏八寸をコーディネート。

 

 

帯〆と帯揚げは控えめに、

長着と帯の良さを引き立てる、

美濃幸好みの小物合わせです。

 

 

正絹の絽、それも質の良い絽生地は、

しとっとした滑らかな質感が特徴。

 

 

体のライン、曲線に沿って、

得も言われぬ涼感と品格を、

着姿に加えてくれます。

 

 

涼しさだけをとってみれば、

麻の着物に勝るものはありませんが、

麻ではこのしなやかなラインが表現できず、

肩のあたりに強張り感が出てしまいます。

 

 

衿元から肩、袖に掛けての、

しなやかな質感は、正絹の絽小紋ならでは。

 

それも上質な絽生地でないと、

このしなやかさは出てきません。

 

 

色味からくる涼感だけでなく、

質感から感じる涼感が肝で、

着姿を拝見して、

より一層、絽生地の大切さを、

感じさせて頂く事が出来ました。

 

 

暑いこの時期に、

涼を感じる着姿を見かけるだけで、

汗がすっと引き、

涼し気で、幸せな気持ちにさせられます。

 

 

お客さま自身、極度の暑がりで(笑)、

ご当人はふうふう言いながら、

夏着物をお楽しみになられていますが、

 

暑さ極まるこの時期に、

一服の涼を感じさせて頂きました。

誠にありがとうございました。

 

  • 記事一覧

カテゴリー / Category

アーカイブ / Archive

和のお稽古 / Lesson

お知らせ / Information

→ お知らせ一覧

↑PAGE TOP