和をたしなむ

2018.03.17更新 - 徒然なるままに

帯芯ひとつで。

 

注文をしていた帯芯が到着。

 

ご注文頂いている帯たちに合わせて、お仕立てに出します。

 

 

当店で合わせる帯芯は地元の三河芯で、木綿から作られた帯芯。

帯芯の素材は綿の他に絹等もありますが、こちらの方が帯に適度な張りが出て、

芯としては向いていると私たちなりに感じ、こちらを選んでいます。

 

 

着物の着心地は、

表地の素材や組織、工程もさることながら「裏地選び」もとても重要な要素で、

胴裏は八掛も単価の高低に関わらず、表地に添うものを選ぶだけで本当に着心地が良くなります。

 

帯芯も同じくで、

最適なものを選ぶだけで結び心地が変わるので、

お仕立てに出す前、もっと言えば、お見立てをする段階で、

帯の質や、お客様のお好みを伺い、その方が一番心地よく結べるものを選び、

お仕立てをする様に心掛けています。

 

 

三河芯とひと括りにいえど、種類は様々。

 

当店で扱っているメインの二種類でも、芯の厚さにこれだけの違いがあります。

 

 

この二種類に加えて、先に書いたお好みなどを考え、

太鼓の山が出来にくそうな生地が薄くて、柔らかな帯の場合、

お太鼓の部分だけ芯を二重にしてみたり、

 

「塩瀬はどうしても結びにくい!」というお客様には、

真綿を芯全体に薄く絡めて表生地との添いを良くしてみたり、

色々と工夫をしています。

 

 

「何か着づらい。」 「何か結びにくい。」

 

というストレスがあると、

着物を着て過ごすその日一日が、ストレスフルな日になり、

折角の楽しみも半減してしまうというもの。

 

着物を着るひとときが、

日常からも、そうしたものから解放された、

皆さまにとって、本当に心地良いものであります様に。

 

細部まで気を配り、お納めする事を一心傾けたいと思います。

 

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