和をたしなむ

2022.09.27更新 - 徒然なるままに

段々と糸に美しさが宿っていく工程。「手織り紬・結城紬 産地を巡る旅『管巻き』」

 

過日、関東を二日間かけて回った、

 

手織り紬・結城紬 産地工房を巡る旅

 

序段→手織り・手仕事紬の良さを知る。

 

1→無限に広がる無地紬の色世界「小熊素子」

 

2→チームワークで仕上げる最高の一反

 

3→最終工程にして、最高の着心地を創り上げる

 

4→歴史の重みと仕事観の大切さを学ぶ工場

 

5→微細な絣柄を大胆に染め上げる。

 

 

次に伺った先は、

糸つむぎをされた真綿糸を整理する、

 

「管巻き」

 

の職先です。

 

糸の整理や絣くくりをされている須藤さん。

 

からからと車輪を回しながら、

糸の状態を確認し、

絣くくりがしやすい状態に仕上げる事が、

管巻き(ボッチあげ)の仕事です。

 

 

他の自然糸と比べると、

絹糸はもともと光沢感に溢れており、

真綿の状態であっても、

繊細な、気品溢れる存在感があるのですが、

こうして職人さんの手を通っていくと、

その美しさに磨きがかかっていく様です。

 

 

何気なく、

でも整然として、

巻きあげられていく真綿糸。

 

 

須藤さんの作業スペースが、

ちょうど縁側に近い場所という事もあり、

そこから差し込む陽ざしを受けて、

管巻きされていく糸たちが、

キラキラと輝いて見えました。

 

 

 

それまでに伺った職人さん同様、

色々とお話しをしてくれながらも、

正確に動く手の様子は、実に美しいもの。

 

 

楽しいお話しや、管巻きのリズム、

そこから発せられる音も心地よく、

時間を忘れてお仕事の様子を拝見していました。

 

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