和をたしなむ

2019.03.07更新 - 徒然なるままに

白が似合う春の陽気。

 

ぽかぽか陽気に誘われながら、

店の模様替えを済ます事が出来た、今週のはじまり。

 

模様替えをするにあたり、

商品を仕舞ってある棚から、一反ずつ手に取り、そのものを確かめながら、

三月の店内に掛ける着物と帯を選んでいきます。

 

 

四季折々、十二か月、

その季節に合った着物を選び、色柄から季節感を感じて頂きたく思い、

とはいえ、当店に在る一品には限りがあるので、

私なりに、「これ!」と思えるものを棚から抜いて店に持ち出してみます。

 

そんな思いのまま、

今月、何気なく手に取った反物たちは、

白系の色目を持ったもの。

 

染織問わず、淡い白色が似合う季節になりました。

 

 

洋装では綿シャツくらいしか白色は持っていませんし、

和装でも、白大島の一着のみ。

 

でも、その一着の白大島が大好きで、

本当に擦り切れるほど、袷の季節にはよく袖を通していましたので、

何度も洗い張りをしては、縫い直しを繰り返し、

今では、背縫いのあたりの生地が裂けてしまい、

箪笥に仕舞うようになりました。

 

 

20代半ばに誂え、30代は本当に年中着ていた、白大島。

 

真冬にも着ようとしていたのですが、あまりにも寒々しい雰囲気になり、

でも一回でも多く着る事が諦めきれず、最後には自分の中でルールを作り、

「立春が過ぎたら着ても良し!」として、

まだ寒さの残る2月初旬から着る様にしていました。

 

 

もちろん、何を着るべきか、着ていいのかには明確なルールがある訳でもなく、

この様に自分ルールを作り、その中で着物を楽しむことは皆さまにもお勧めをしたいこと。

 

ただ、こうして齢を重ね、色々と経験をして感じる事は、

季節感を大切に、それを根に持ち行動する事の方が、

よりスマートに着こなせる事だと、40を過ぎて感じられる様になりました。

 

 

これから段々と増していく春の陽気。

 

白大島を始め、白の着物が映え、心地好く見える、

そんな素敵な季節が到来します。

 

 

皆さまも自分らしく、好きな色を取り入れながら、

着物と共に素敵な季節をお過ごし下さい。

 

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