和をたしなむ

2017.09.16更新 - 徒然なるままに

着物屋の性。

 

当店に初めてご来店頂いたお客さまと、

良くお話しすることに、

 

きもの美濃幸ってどんな店(着物屋)ですか?

 

ということがあります。

 

 

最近はこのHPをきっかけにご来店下さるお客様も増え、

そうした皆さまが、着物屋に関心を払って頂ける事、

美濃幸に関心も持って頂ける事は、何にしても嬉しいこと。

 

HPの「美濃幸とは」というページのも、

私たちの店や着物にかける思いを書いていますが、

 

「着物専門店ですよ。」

「家族経営のアットホームな店。」

「洒落物が得意な店です。」

「若だんなは毎日着物着てます。」

 

などなど、少し具体的な言葉にすると表現は色々。

 

でも、いつもそうですが、

このご質問にいつもどの様にお答えをしているかというと、

 

店に掛けてある反物を指さし、

 

これがすべての着物屋です。

 

とお答えしています。

 

 

「店内の設えが素晴らしく、隅々まで清潔感があり、

そこにいる店員の接客応対が素晴らしい。」

 

という事も大切ですが、

(というか、それは当たり前のこと)

 

そこに在る着物の良しあしこそ、

着物屋のカラーを決める最大の要素と、私は思っていて、

 

「飯屋は飯が美味くなければ流行らない。」と同じことで、

着物屋が店に掛ける着物たちに心を傾けていなければ、

着物屋たる意味がないと思い、肝に銘じながら、

日々店に立っています。

 

 

もちろん、着物は装うもので、

そこに在るファッション感性は人それぞれ。

 

当店の色柄を好きという方も居られれば、

そうでない方も居られる事は、これも当たり前のこと。

 

 

ただ最低限、自分たちの事を好んで頂ける方に、

商品を通して想いを馳せ、それに合った品揃えをしていくことが、

私にとって何より大切なことであり、

 

きもの美濃幸はそんな想いを抱き、

それに向けて日々、お客様と一品に向き合い、

祖父の代から変わらぬ想いと共に商いをさせて頂いている、

 

着物専門店です。

 

 

 

 

と、

 

 

色々と書いてみましたが、

「もうそろそろ仕入れは程ほどに(汗)」

と毎月毎月、月初めに思いながらも、

良いものに出会うと、思わず仕入れをしてしまう私。。。

 

九月の月初めに見分けてきた素晴らしい一品たちを前に、

自戒の念を持ちながら、言い訳がましく書いてみました♪

 

 

これも、止められない着物屋の性。

 

 

ご来店の際は、そんな私の自責に抜きに、

思う存分、ご自由に、「きもの美濃幸の秋」をお楽しみ下さいませ。

 

 

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