和をたしなむ

2017.07.15更新 - 木綿

絞りの千鳥が磯で鳴く。「藤井絞 綿麻着物 波千鳥」

 

夏らしい涼感を、色柄と共に素材からも感じたい、

真夏の蒸し暑い日々が続いています。

 

今日ご紹介する一品は、

それにかなう、夏に相応しい長着のひとつです。

 

 

 

藤井絞謹製 綿麻着物 「波千鳥」

 

京絞りの名店「藤井絞」さんの一品。

古典的な「波千鳥」の模様を程度良く柄を配し、

地色は現代的な雰囲気を感じさせる、水色というよりはスカイブルーの様子。

 

藤井絞さんらしい、表現の仕方、

さすがの仕上がり具合だと思います。

 

私は千鳥の柄が大好き♪

 

夏物の仕入れの際に、千鳥のものを見つけては見定め、

事あるごとに仕入れをしています。

 

なので、今夏も千鳥柄のものが若干在庫過剰に(汗)

ご来店の際は、楽しみにご覧ください!

 

 

さて、

 

この千鳥は「絞り技法」で表現をしたもの。

 

 

表現の仕方は色々で、

友禅できっちりとした輪郭で染め上がるものもあれば、

刺繍で柔らかく表現するものもあり。

 

この絞りの千鳥も、

波間に舞い飛ぶかすれた様子が表現され、

一目惚れをした一品です。

 

 

波千鳥らしい水玉模様も、

さもすれば、もっと多く配したいのが、

作り手の想いかも知れませんが、

 

これくらいの少なめの方が、

実際にはさみを入れ、仕立てあがった時に、

着姿全体としてのバランスはとりやすくなります。

 

こうした柄取りの配慮も、

着手に寄り添った」藤井絞さんらしい、物作りのご姿勢です。

 

 

この綿麻の素材は、すでに定評があり、

長く着ていくことを想定し、また自宅で洗う事も想定された、

しっかりとした生地感が特徴。

 

私も愛用をしてますが、とても着心地の良い素材です。

 

汗になるこの季節、「自分で水洗いが出来る。」という事は、

着る方にとって、何よりも便利な事であり、

安心して袖を通せる、心の負担が少なくなる要素です。

 

古典的な柄は人気があり、

当店にお越し頂くお客様のほとんどは、

現代的なものより、こうした千鳥の様な柄を好まれる方が、

多いように感じています。

 

ただ、古典古典していても面白味はなく、

そこに現代的なエッセンスを少し、加える物作りをされていると、

より多くの皆さまの、ファッションのアンテナに掛かります。

 

着物をファッションとして、

 

浴衣をファッションとして、

 

自分らしく装うことの出来るものとして、活躍できることを願って。

 

皆さまも、自由な心と共に、着物と過ごす季節をお楽しみ下さい。

 

 

「掲載商品詳細」

 

藤井絞 綿麻着物 「波千鳥」 綿58% 麻42%  60,000円(税別・反物価格)

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