和をたしなむ

2019.06.22更新 - 徒然なるままに

自分らしく在るために。 そして、四季をまとう楽しみを。

 

今週の名古屋は、30℃越えの日々が続いています。

 

梅雨といえども空梅雨なのか、

雨を感じさせない気候なので、

初夏から真夏への移ろいを感じにくい最近ですが、

それでも日一日と季節は移り変わり、

あっという間に、刺すような陽ざし差し込む頃になることでしょう。

 

 

サロンスペースには、

昨日ご紹介をしました「帯屋捨松」さんの九寸が。

 

 

コラムにも書いた通り、

鮮やかな緑色とシンプルな図案に見惚れ仕入れをした一品ですが、

この一品を仕入れした頃は、まだ春も始まった頃。

 

今頃になると差し込む陽ざしも強くなり、

一層この色柄が映えさせてくれ、

夏帯としての真価を発揮しています。

 

 

着物に選ばれる染色の多くは、「四季」を考えて選ばれたもので、

そのものを使う「四季」に来ると、ものが持つ「力」を最大限に発揮します。

 

 

夏は夏のものが、冬は冬のものが。

 

 

一年中使える便利なものも増えましたが、

四季や気候に合わせて色柄や素材を変え、

「今そのとき」を着物と共に楽しむ心が着物を着る楽しさのひとつだと、

私は日々きものと向き合うたびにそう感じます。

 

そうした楽しみ方が皆様のライフスタイルの中に入り、

着物が着なくてはいけないものから、「着たくなるもの」になり、

着物を着る事が日常であれ、非日常であれ、

自分らしさを感じるものとなっていくお手伝いをすることが、

私たち、着物専門店の使命だと思います。

 

 

皆さまにとって、四季と共に在る、

素敵な着物とのひとときが訪れます様に。

 

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