浴衣らしい非日常と、夏着物らしい日常を共に。「竺仙浴衣・綿絽・朝顔」
夏の定番「竺仙浴衣」の新色をご紹介します。
竺仙(ちくせん)さんといえば、
着物ファンであれば憧れを抱かれている方も多いはず。
言わずもがな江戸染の名店であり、
創業180年以上にもなる超老舗名店でもあります。
江戸時代から脈々と繋がる染の歴史の中で、
型染を主に、その時代時代の流行を創りながら、
竺仙らしさを失わずにものつくりをされている染の名店。
竺仙=浴衣というイメージが強いかも知れませんが、
型染のひとつとして浴衣が突出しており、
それ以外、江戸小紋などの仕事も確かなものと定評があります。
そんな竺仙さんが手掛けた浴衣。
今年一反目にご紹介するものは、この様な雰囲気の夏の一反です。
白地の綿絽生地の上に染め上がった柄は、
こちらも夏の定番「朝顔」の花たち。
竺仙さんらしい、大人の品格を感じる染め上がりとなっています。
綿絽生地は、竺仙さんが厳選した生地で、
打ち込みがしっかりとし、絽の目が綺麗に出ているもの。
とても上品な透け感が涼を誘います。
花びらから葉、
そして蔓へと縦方向に流れを持たせて染め上げた一反。
この柄の付け方も竺仙さんらしく、
仕立て上げると流麗で品のある一着に仕上がります。
朝顔の花たちは、
落ち着いた色目にて染め上がり。
紫色や藍色といった、
朝顔のイメージを残しつつも、
あまり鮮やかな色目は使わず、
シックな雰囲気にまとめてあります。
花びらのなか、葉の先、蔓の一部など、
各所の暈し染めもよく仕上がっており、
竺仙さんの仕事らしい、奥行きを感じる柄となっています。
シックな色目とも相まり、
大人な雰囲気を夏の季節とともにお楽しみいただけたら嬉しいです。
浴衣というと、花火大会や夏祭りなどに着るイメージがありますが、
私くらいの年代(40~50代)になると、
そうした場に赴く機会がグッと減ります。
暑いですし、人混みは苦手なので(笑)
反面、着物が好きな方にとってみれば、
日常の普段着着物とは違う鮮やか染柄や、
どこか非日常を感じさせる浴衣の雰囲気は憧れであり、
浴衣らしい浴衣こそ、夏に楽しみたいという気持ちも、
どこかでお持ちなはずです。
この一反の様な、
浴衣らしい柄付けと、夏着物の様な落ち着いた雰囲気、
その双方が両立している様な浴衣生地は、
場面ごとの雰囲気に合わせてお楽しみいただける夏の一着になるのではと、
私は感じております。
夏を存分に楽しむ一着とともに、
素敵な季節とひとときをお過ごしくださいませ。
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56,100円(税込・反物価格)
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