和をたしなむ

2021.12.16更新 - 男のきもの

男仕立ての八掛選び。

 

昨日のコラムで、

「八掛」について書きましたが、

 

そこから派生して、

男きもの(男仕立て)の八掛選びについて、

美濃幸好みをご紹介したいと思います。

 

 

美濃幸の「誂え品」については、

これからも引き続きご紹介します。

 

 

男性の袷着物というと、

「通し裏」という男性用の裏地と、

「袖口布」という袖口に付けるしっかり目の布で、

裏地を付けるのが一般的なのですが、

 

当店の多くは、

女性向けの袷仕立てと同じく、

白の「胴裏」と色の「八掛」を付けて、

男仕立てをしています。

 

 

その大きな理由は、

通し裏と袖口布の色のバリエーションが乏しく、

表の色に関わらず、単調な色彩になってしまうという事。

 

お洒落を楽しみたい男性も多いので、

出来るだけそれに応えたいと思い、

その方法を選んでいます。

 

 

裏地の幅の兼ね合いもあり、

裄丈や身巾が出しずらいという、

デメリットが起きることもありますが、

ほとんどの場合は大丈夫。

 

色選びができるメリットを、

優先しています。

 

 

今日も男性のお客様の、

袷着物を仕立てるために、

八掛選びをしていました。

 

 

グレイッシュな色目でもこれだけのバリエーションがあり、

表生地との相性や、お客様のイメージに合った、

最良の一色を選んでいきます。

 

 

お客様にお似合いになる一色を選び、

仕立てに向けての準備も完了。

 

 

男性の皆さまにも、着物を通して、

存分にお洒落をお楽しみ頂けたらと思います。

 

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