和をたしなむ

2023.10.09更新 - 八寸・九寸(名古屋帯)

時代を超えて、現代の色目に染め上がる。「九寸帯(名古屋帯)・型絵染・岡田その子・大梅」

13日から開催します「結城紬の会」に向けて、

という訳ではないのですが、

 

思わず一目惚れをした美濃幸好みの九寸帯を、

今日はご紹介します。

 

 

九寸帯(名古屋帯)「型絵染・岡田その子・大梅」

 

 

昨年2月に個展を開催して以来、

事あるごとに心に留まる一品を仕入れてきた、

美濃幸好みのものつくりをされる、

私が大好きな作家さん、

 

岡田その子さん

 

が手掛けた新作の一本です。

 

 

タイトルは「大梅」

 

 

そのまま、

梅の模様が染め抜かれた一本ですが、

色遣い、構図共にとても楽しく、

本当に一目で気に入ってしまい、

扱っている問屋さんに入って5分で、

注文をしていました(笑)

 

 

名古屋に戻った後、

岡田その子さんにその旨を報告し、

この帯の事を色々とお聞きしました。

 

 

元々、この型紙自体は古くに作ったもので、

岡田さんが駆け出し作家の頃に、

制作したものとの事。

 

当時は海松色といった、

どちらかというとシックな色目で、

染め上げていたそうですが、

 

令和の時代はご覧の通り、

華やかさと大人可愛さを感じる、

素敵な配色で染め上げています。

 

 

お太鼓の大部分を占める、

大梅の部分は大胆な配色。

 

 

梅柄の丸っとした輪郭とは対照的な、

エッジのある幾何学模様が、

染め抜かれています。

 

 

使われている色目も、

現代的であり、楽しい色遣い。

 

 

一見すると梅に見えないところ、

また柄がかなり大きいので、

結ぶ長さによって出る場所が変わり、

色々な表情を見せてくれる一本です。

 

 

その大梅を囲う様に、

小梅が配置されています。

 

 

小梅の色遣いは優しさそのもの。

 

 

シルエットも丸っとしており、

使われる色目もほんわかしたものなので、

大梅とは対比的な印象を感じれます。

 

 

 

前腹の部分はこちら。

 

 

お太鼓の印象そのままに、

前腹もお楽しみ頂ける仕上がりです。

 

 

時代を超えて、

現代の色目で染め上がった、

普遍的な美しさをもった一本。

 

 

お心に留まる皆さまに、

お届けする事が叶えば嬉しいです。

 

 

《ご購入はこちらから》

 

九寸帯(名古屋帯)「型絵染・岡田その子・大梅」 198,000円(税込・反物価格)

 

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