和をたしなむ

2018.03.12更新 - 徒然なるままに

今の時代に合った、入学式・卒業式の母の着物姿とは。

 

毎年二月頃になると、

「卒業式・入学式は着物で行きたい。」

 

というご相談をお承りします。

 

 

着物を日常的にお召しになっている方に限らず、

多くの方にとって大きな「着物を着る機会」である、セレモニーのひととき。

 

ましてや、大切な我が子の節目の時であれば、特別な衣装と共に迎えたいという事は、

物理的、時間的な制約はあったとしても、皆さまにとっての想いではないでしょうか。

 

 

着物屋としてだけでなく、

私自身にとっても大きな意味を持つ、入卒式の着物姿。

 

同じ様な子どもを持つ親として出来る限り、

その願いを叶えてあげたいと、常々思っております。

 

 

卒業式・入学式の母の着物

 

と言えば、

私が子どもの頃は、「色無地に黒の絵羽織」がひとつの定番で、

私の母である女将も、その姿の写真が残っています。

 

少し時代を経ると、「訪問着に袋帯」が定番になり、

その後は、一気に洋装化が進み、今に至るというのが、

私なりに感じる現状。

 

 

では、

 

今の時代に合った、母の着物姿

 

は何かというと、当店では、

 

小づけの附下に、格のある織九寸名古屋帯

 

を一つの目安にお勧めしています。

 

 

先にも書いた通り、

セレモニーの洋装化が進んでいる現代、

私が小学生だった頃とは違い、

式典に参加される父兄のほとんどはスーツ姿となりました。

 

そうした場に、着物らしい華やかさを持つ訪問着と豪華な袋帯を合わせると、

着姿としてはとても素敵なのですが、着物を着ている姿がとても目立ち、

母が主役なように感じられることも多く見受けられる様子。

 

かといって、無難な色無地でその場へ赴くと、

着物を着なれている方は羽織や帯合わせを工夫して、

その場を楽しむ事が出来るのですが、

着なれていない方の場合は余計な着なれている感が出てしまったり、

折角着物を着た事への満足度が低くなります。

 

 

そうした時に重宝するものが、軽めな柄付けや配色を主とする「小づけの附下」と、

その附下の雰囲気を活かしてくれフォーマルの格を保ってくれる、

織の九寸名古屋帯」がお勧めとなります。

 

もちろん、訪問着でも袋帯でも良いのですが、

共に「軽めな柄付け」を選ぶ事がポイント。

 

あくまでも主役はお子様という、「一歩控えた母の着物姿」が、

当店なりのポイントとなります。

 

 

着物を着る人の方が少数派である現代、

別にそこまで、他人に気を使う必要などないとしてしまえば済む話かも知れませんが、

見識を広く持ち、他者への気遣い出来る皆さまにとって、

決して多数派に合わせるという心だけではなく、自分らしくその時を迎える事こそ、

一番大切にされている心だと、私は思います。

 

 

着物を着る事が、ご家族の思い出の1ページに残り、

それが皆さまとって、心の豊かさにつながる事を切に願い。

 

 

着物や帯を誂えるご相談だけでなく、帯〆や帯揚げなどの小物の相談、

お手持ちのコーディネート相談なども喜んでお承りしますので、

どうぞお気軽にご相談下さいませ。

 

皆さまにとって節目のときが、着物と在る素敵なひとときとなります様に。

 

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