お太鼓姿に遊び心を。「名古屋帯(九寸)「鬼ちりめん・チャック市松」」
11月の特集第一弾、
「思わず目に留まる、美濃幸好みの八寸・九寸」
昨日までの洛風林とは打って変わり、
今日は染め帯をご紹介します。
染め帯は織り帯と違い、
少ないロット数で製作ができる分、
作り手が思う柄行きや、
思わず笑顔が出てくる遊び心を含んだものを、
作り込むことが出来ます。
また、筆描きで染め上げる分、
織物よりは繊細な線が描けることも、
染め帯の魅力のひとつ。
そんな染め帯の魅力を、
少しでもお伝えできればと思います。
名古屋帯(九寸)「鬼ちりめん・チャック市松」
しぼが立った鬼ちりめんの帯地の上に、
二色染め分けで柄付けを施した、
染の九寸になります。
帯のタイトル「チャック市松」は、
私が帯を見て考えたものなのですが、
その名の通り、
市松柄(チェック柄)を、
チャックの模様で表現した一本です。
地染にはろうけつ染を使い、
茶色とクリーム色の濃淡を、
チャックで区切った市松模様に表現。
鬼ちりめんの風合いと相まり、
シンプルですが表情ある染め上がりになっています。
前腹は同じ構図の繰り返し。
一本縞は辛子色を使い、
それが良いアクセントになっています。
何か具体的な柄を描いた訳でもなく、
でも、帯としての遊び心を感じる一本は、
着手の感性やコーディネートの幅によって、
創造を膨らませる着姿を作り上げる、
ひとつの要素になります。
帯締めや帯揚げの色合わせも楽しく、
またお召しになるTPOに合わせて、
意味を含ませて着るのも楽しいでしょう。
自由に、自分らしいスタイルを作る、
大切な要素になれば、何よりも嬉しいこと。
皆様にとって、着物と在るひとときが、
そんな素敵な時間となります様に。
《掲載商品詳細》
名古屋帯(九寸)「鬼ちりめん・チャック市松」 132,000円(税込・反物価格)
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