和をたしなむ

2022.05.23更新 - 八寸・九寸(名古屋帯)

ひとすくいごと、絵を描く様に織り上げる一本を。「夏八寸「まこと織物・よろけすくい織り・波千鳥」」

 

2022年の新作夏きものを、

ご紹介して参ります♪

 

《2022年の新作夏きものはこちら》

 

1、絹紅梅・竺仙・唐花つくし

 

 

今日ご紹介します一品はこちら。

 

 

夏の涼感を感じる、

夏八寸です。

 

 

夏八寸(夏名古屋帯)「まこと織物・よろけすくい織り・波千鳥」

 

 

墨黒の地色の上に浮かぶ、

波模様と飛び交う千鳥たち。

 

代々、手織りのすくい織りをされている、

「まこと織物」さんが手掛けた、

夏八寸です。

 

 

まこと織物さんとは、

6年前に個展を開催させて頂いた事もあり、

それ以来、オリジナルの一本を、

織って頂いています。

 

6年前の個展の様子(当店ブログに)

手仕事の極み「すくい織り」の魅力。

 

 

こちらは、問屋さんのお品を拝見し、

見分けさせて頂いた一本。

 

 

地色も柄も、

すべてに惚れ込み仕入れをしました。

 

 

 

地色は、墨黒。

 

うっすら、紫色もかかっています。

 

 

お太鼓の部分、前腹の部分は、

よろけたすくい織りが織り上げられ、

夏帯らしい透け感で仕上げられています。

 

 

その上に織り上げた柄は、

ゆったりとした波模様と、

 

 

その上をひらひらと飛ぶ千鳥たち。

 

 

どちらも涼感を感じさせてくれる、

夏に向く柄に違いありませんが、

 

千鳥の足の色に、

鮮やかな水色に織り上げたところが、

この帯の魅力を高めてくれるポイント。

 

 

以前、個展を開催させて頂いた時に、

すくい織りの職人さんにお話しを聞いたのですが、

 

その言葉に、

 

「すくい織りは、絵を描くようなもの。

 図案をもとに、織り手の感性が7割くらい入り、

 世界に一本だけの帯が織り上がる。」

 

という言葉がありました。

 

この水色の挿し色も、

そうした織り手の感性を感じさせてくれる、

そんな魅力的な色遣いです。

 

 

前腹の様子はこちら。

 

 

こちらもお太鼓同様、

水色あんよの千鳥が三羽、

飛んでいます。

 

 

夏の墨黒は、とても映える一色。

 

 

暑い時期の濃い色は、

その暑さを際立たせるように思えますが、

帯〆に涼感ある色を一色挿すだけで、

得も言われぬ夏の涼を、

夏着物の着姿に与えてくれます。

 

 

ぜひ、お試しくださいませ。

231,000円(税込・反物価格)

 

  • 記事一覧

カテゴリー / Category

アーカイブ / Archive

和のお稽古 / Lesson

お知らせ / Information

→ お知らせ一覧

↑PAGE TOP