ひとすくいごと、絵を描く様に織り上げる一本を。「夏八寸「まこと織物・よろけすくい織り・波千鳥」」
夏八寸(夏名古屋帯)「まこと織物・よろけすくい織り・波千鳥」
墨黒の地色の上に浮かぶ、
波模様と飛び交う千鳥たち。
代々、手織りのすくい織りをされている、
「まこと織物」さんが手掛けた、
夏八寸です。
まこと織物さんとは、
6年前に個展を開催させて頂いた事もあり、
それ以来、オリジナルの一本を、
織って頂いています。
6年前の個展の様子(当店ブログに)
こちらは、問屋さんのお品を拝見し、
見分けさせて頂いた一本。
地色も柄も、
すべてに惚れ込み仕入れをしました。
地色は、墨黒。
うっすら、紫色もかかっています。
お太鼓の部分、前腹の部分は、
よろけたすくい織りが織り上げられ、
夏帯らしい透け感で仕上げられています。
その上に織り上げた柄は、
ゆったりとした波模様と、
その上をひらひらと飛ぶ千鳥たち。
どちらも涼感を感じさせてくれる、
夏に向く柄に違いありませんが、
千鳥の足の色に、
鮮やかな水色に織り上げたところが、
この帯の魅力を高めてくれるポイント。
以前、個展を開催させて頂いた時に、
すくい織りの職人さんにお話しを聞いたのですが、
その言葉に、
「すくい織りは、絵を描くようなもの。
図案をもとに、織り手の感性が7割くらい入り、
世界に一本だけの帯が織り上がる。」
という言葉がありました。
この水色の挿し色も、
そうした織り手の感性を感じさせてくれる、
そんな魅力的な色遣いです。
前腹の様子はこちら。
こちらもお太鼓同様、
水色あんよの千鳥が三羽、
飛んでいます。
夏の墨黒は、とても映える一色。
暑い時期の濃い色は、
その暑さを際立たせるように思えますが、
帯〆に涼感ある色を一色挿すだけで、
得も言われぬ夏の涼を、
夏着物の着姿に与えてくれます。
ぜひ、お試しくださいませ。
231,000円(税込・反物価格)
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