和をたしなむ

2021.10.05更新 - 徒然なるままに

七五三に向けて。

 

10月の特集は、

 

「秋袷に心地好い、美濃幸好みの紬」

 

を予定していますが、

 

その前に、

先月からご紹介をしようと思っている事を、

ブログにまとめてみました。

 

 

まずは、タイトルの通り「七五三」。

 

 

夏の終わりが見えると同時に、

11月の七五三のお見立てや、

衣裳・帯・小物のご相談が増えてきます。

 

 

お子様のご誕生の時から、

当店が関わらせて頂いているお客様は、

ほぼ全員、女の子は三歳も七歳も、

同じ生地で着れる様に準備を進めています。

 

 

ご出産後のお宮参りの時、

初めての衣裳として反物から熨斗目を誂え、

 

三歳の時は、

その着物に肩揚げと腰揚げを作り、

袖口を作り、袖丸みを付けて作り直し、

被布や履物、小物などを揃えて、

ハレの場へ向かわれます。

 

七歳の時は、

同じ生地を一度洗い張りをして解き、

お子様の寸法に合わせて仕立て直し。

 

長襦袢もお宮参りの時に誂えているので、

同じく解いて仕立て直しをすれば、

同じご衣裳で節目の時を迎える事が出来ます。

 

 

今は振袖をはじめ、ハレの衣裳は、

どれもレンタルが主流。

 

 

その時の気持ちや好みに合ったもの、

また費用も抑える事が出来るので、

今の時流には向いているのでしょう。

 

 

ただ、最近は、

特にコロナ禍になってからは顕著ですが、

 

「子どものため、孫のために、

 永く節目を共に出来る一着を誂えてあげたい。」

 

という親御さんが、

増えてきている様に感じています。

 

それも、

おじいちゃんやおばあちゃんが、

費用を負担して誂えるのではなく、

20~30代のご夫婦が自分たちで決めて、

子どものために自身で誂えてあげたいという

ご相談がとても増えています。

 

 

明日が見えない日々のなかに在って、

今を幸せに過ごしたいという

単なる刹那な気持ちという訳ではなく、

 

我が子の為に、また我が家の為に、

上質な価値観と品質を持ったものを、

大切に、永く使いたいという想いをお持ちで、

私たちの様な着物専門店にとって、

本当に嬉しく、未来を感じさせて頂けています。

 

 

明日は、

お宮参りのお祝い着のお見立てのご予約。

 

 

初対面する生まれたばかりのお子様の、

未来を想像しながら、最良の一反を、

お選び出来る様に尽くしたいと思います。

 

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