七五三に向けて。
10月の特集は、
「秋袷に心地好い、美濃幸好みの紬」
を予定していますが、
その前に、
先月からご紹介をしようと思っている事を、
ブログにまとめてみました。
まずは、タイトルの通り「七五三」。
夏の終わりが見えると同時に、
11月の七五三のお見立てや、
衣裳・帯・小物のご相談が増えてきます。
お子様のご誕生の時から、
当店が関わらせて頂いているお客様は、
ほぼ全員、女の子は三歳も七歳も、
同じ生地で着れる様に準備を進めています。
ご出産後のお宮参りの時、
初めての衣裳として反物から熨斗目を誂え、
三歳の時は、
その着物に肩揚げと腰揚げを作り、
袖口を作り、袖丸みを付けて作り直し、
被布や履物、小物などを揃えて、
ハレの場へ向かわれます。
七歳の時は、
同じ生地を一度洗い張りをして解き、
お子様の寸法に合わせて仕立て直し。
長襦袢もお宮参りの時に誂えているので、
同じく解いて仕立て直しをすれば、
同じご衣裳で節目の時を迎える事が出来ます。
今は振袖をはじめ、ハレの衣裳は、
どれもレンタルが主流。
その時の気持ちや好みに合ったもの、
また費用も抑える事が出来るので、
今の時流には向いているのでしょう。
ただ、最近は、
特にコロナ禍になってからは顕著ですが、
「子どものため、孫のために、
永く節目を共に出来る一着を誂えてあげたい。」
という親御さんが、
増えてきている様に感じています。
それも、
おじいちゃんやおばあちゃんが、
費用を負担して誂えるのではなく、
20~30代のご夫婦が自分たちで決めて、
子どものために自身で誂えてあげたいという
ご相談がとても増えています。
明日が見えない日々のなかに在って、
今を幸せに過ごしたいという
単なる刹那な気持ちという訳ではなく、
我が子の為に、また我が家の為に、
上質な価値観と品質を持ったものを、
大切に、永く使いたいという想いをお持ちで、
私たちの様な着物専門店にとって、
本当に嬉しく、未来を感じさせて頂けています。
明日は、
お宮参りのお祝い着のお見立てのご予約。
初対面する生まれたばかりのお子様の、
未来を想像しながら、最良の一反を、
お選び出来る様に尽くしたいと思います。
- 2024.11.01 2024年11月の定休日・和のコト教室(着付・茶道)開催日のご案内。
- 2024.10.01 2024年10月の定休日・和のコト教室(着付・茶道)開催日のご案内。
- 2024.09.30 10/11(金)-14(祝) 型絵染 岡田その子展 開催します。