和をたしなむ

2020.07.13更新 - 附下

刺繍の品格と夏の涼感。「絽附下『刺繍花筏』」

 

本格的な夏の到来を間近に控え、

コロナ禍の影響で着物を着る機会もめっきり減ってはいますが、

それでも皆さま、機会を探しては、一回でも多く、袖を通されているのではと、

きもの屋として期待を込めて思っています。

 

 

今日ご紹介します一品は、

そんな夏本番を品格と共に感じる、絽の附下です。

 

 

絽附下 「刺繍花筏」

 

 

淡く染められた絽の生地の上に、小付に施された花筏の刺繍。

 

一見すると柄が小さな印象もありますが、

その刺繍ひとつひとつは手刺繍で丁寧に仕事がされており、

その仕事の積み重ねが、一反全体の品格を作り上げています。

 

 

刺繍の柄は「花筏」

 

花筏という言葉からは、春や桜吹雪を連想しますが、

正確には「花筏文」という古典柄のひとつ。

 

流水に小筏を表し、その上に色々な花を置いた柄の事を、

花筏文といいます。

 

 

前身頃には季節の紫陽花、

 

 

襟元には桔梗、

 

 

身頃から衿、袖に掛けての要所要所に、

夏を感じる草花が刺繍されています。

 

 

先にも書きましたが、この刺繍はどれも手刺繍でされたもの。

 

草花と共に、筏は金糸を使い、丁寧な仕事がされています。

 

 

遠巻きで見ると、小さな柄ですが、

手刺繍のものは、そのもの自体に力があり、

あまり大仰な刺繍にしてしまうと、全体のバランスが崩れてしまいます。

 

なので、これくらいの大きさが、私的にはベストな大きさ。

 

 

また上手い手刺繍は、刺繍の立体感に加えて、

得も言われぬ独特の光沢感が生まれ、

それも相まり、刺繍と着物の品格を高めてくれます。

 

 

合わせる帯によって、着姿全体の格を調整できるのも、

こうした柄付けの良さのひとつ。

 

 

刺繍の品格、着物の品格を、夏の涼感と共にお楽しみ下さいませ。

 

 

掲載商品詳細

 

絽附下 「刺繍花筏」 350,000円(税別・反物価格)

 

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