和をたしなむ

2019.12.17更新 - 徒然なるままに

帯〆の重要性。

 

きもの美濃幸では、何本も何本も揃える事は出来ていませんが、

当店の着物や帯に合う物をセレクトした帯〆をご用意しています。

 

 

昔から思っていた事ですが、最近、お客さまの帯〆合わせの、

ご相談をお受けして改めて感じたことですが、

 

帯〆って、本当に大切!

 

という事。(至極当たり前ですが(笑))

 

ここの具合によって、着姿の方向性がガラッと変わります。

 

着物や帯に合う色を合わせるのは勿論、

その組み方や、素材感によっても、雰囲気が大きく変化します。

 

 

着物は兎角高価なもので、

着物を揃え、帯を合わせ、長襦袢を誂え、

その三点を揃えるだけでも結構な金額になる事もありますが、

それに加えて「帯〆も!」と思っても、

 

「まあ、帯〆は色が合えば良いかな・・・。」

 

と思われことも、ユーザーとしては少なくないかと思います。

 

 

ただ、組み方が凝っていて、平組であれば肉厚なものを一度締めれば、

値段は正直だったのだという事を、心底実感するはず。

 

値段がすべてという訳ではありませんが、

ここで気を抜いてしまうと、全体の着姿がぶれてしまう事もあるという事です。

 

 

先日、お客さまとの会話の中に、

 

「安い帯でも、良い帯締めしておくと良い帯に見えるし、着物も良くまとまる。」

 

とあったのですが、その通り!

 

もし予算が5万円あったとして、

新しい5万円の帯を増やすよりも、新しい5万円の帯〆を増やした方が、

より素敵な着姿が出来るという事です。

 

 

5万円の帯〆というと、帯〆の中では高価な部類になり、

あくまでも例えばの話ではありますが、

もし気になる帯〆を見つけたのであれば、

決してそのお値段だけに躊躇されることなく、

最良の一本を選んで欲しいなと、着物屋として思います。

 

 

着姿をまとめ、結びあげる帯〆の重要性。

 

 

皆さまにとって最良で、自信をもって結べる一本が、

手元にある着物生活が訪れます様に。

 

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