成人式に雨雪が降った際の注意点など。
成人式に向かわれる皆さま、
そしてその時を共に迎えるご家族さま、
成人の節目の時、おめでとうございます。
皆さまにとって思い出深い、
人生の中でも大切な一日になる方も、
きっと多いのではと思います。
多くの新成人の方やそのご家族様にとっては、
振袖に袖を通す事自体、滅多にない機会かと思います。
「お手入れなど、どうしたら良いのか?」
というご不安を少しでも解消して頂けたらと思い、
私なりに「雨雪が降った時の注意点」を、
まとめてみたいと思います。
「事前準備」
まず、会場に向かわれる前に、
備えておいた方が良い事は、
1、足袋をもう一足用意しておく。
2、草履カバーを用意する。
3、雨コートを用意する。
この三点をご注意ください。
草履での足元は、足袋がむき出しになり、
少しの雨でも足袋はすぐに濡れます。
なので、予備の足袋を用意したり、
足袋カバーを被せてあげたりすると、
それらに対策する事が出来ます。
また草履も雨に弱いものが多く、
不意に水たまりに足を入れる事も考え、
草履カバーを使われることもお勧めします。
草履カバーは、足袋の汚れも防げるので、
便利なアイテムかと思います。
もしなければ、道中だけ下駄を履くのも検討されてはと思います。
あと、振袖や紋付袴が濡れない対策として、
雨コートがあると便利です。
振袖の方は、
専用のコートがあればベストですが、
今から用意をする事も難しいので、
お母様がお使いの袖の短いコートでもOK。
袖を畳んで着せてあげれば、
会場までの道中くらいは何とかなります。
もし、それも無ければ、
大判のストールなどを掛けて、
水が直接触れない様にすることも、
一つの手です。
ただ、その場合は足元は丸出しなので、
水の跳ね返りには注意してください。
「もし雨雪に濡れてしまったら」
会場までの道中、
着物が雨雪に濡れてしまったらどうするの?
ですが、
★絶対に拭いてはいけない★
という事を注意してください。
絹の繊維は「水に弱く」、
水分を含んだ状態で拭いたり擦ると、
繊維が毛羽立ってしまい、
それを直すことが出来なくなります。
なので、もし濡れてしまっても、
「ハンカチで水分を押し取る。」
という事をして下さい。
そうすると、拭いてしまうよりも、
汚れは目立つこともあるのですが、
雨や泥の汚れくらいは、
専門の着物洗いが出来る方なら、
無理なく落とせることがほとんどなので、
後々の出費は少なくて済む事が多いです。
まずは、雨や雪に降られない事を、
私も切に願うばかりですが、お天道様にも都合があります。
ハレの日が、文字通りの「晴れの日」となり、
その日を迎える皆さまにとって、
最良の一日となります様に。
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