春の暖かさと清涼感を感じる、博多織の魅力を。
ご来店のお客さま、
特にご新規のお客さまからのお問合せで結構な確率で多い案件に、
「博多織を見せて下さい。」
というご意見があります。
当店のコラムでも、然程前面には出してはおらず(笑)
何故だかわからないのですが、きものファンの皆さまの中では、
「博多織は使い勝手が良い。」
というご意見が多い様子。
確かにその通りで、
博多織は八寸がほとんどという事もあり、
普段使いには便利な正絹の帯です。
また、最近の博多織は、一昔前の「献上柄で御座い」という帯や、
「硬くて結びにくい」というデメリットを解消しているだけではなく、
色柄もモダン、織味もしっかりとしていながら柔らかと、
益々、普段使いには重宝なもの。
今日ご紹介する一本も、
そんな「今」の博多織を感じて頂ける、モダンかつ重宝な一本です。
博多織の名店「西村織物」さんの一本。
横段の縞模様のみの織り上がりですが、
そこに織り込まれた色は爽やかで、これからの季節に結びたくなる配色。
織り上がりの風合いもご覧の通り、
地模様が美しく浮かび上がっています。
合わせる帯〆は自在で、
その色その色に合わせて綺麗に映え、
帯自身、何よりも着姿自体を引き立たせてくれます。
当店では、木綿と合わせる事が多く、
今日も丹後木綿の一反と合わせました。
絹と木綿の相性は、正直なところ微妙な事もあるのですが、
丹後木綿を織り上げる細番手の木綿糸での織り上がりと、
最近の博多織がもつ素材感の相性は良く、
互いの個性や良いところを引き立てながら、
木綿を正絹の様な上品さに演出してくれる様に感じています。
春らしさを感じる、暖かで清涼感のある、
色合わせが楽しくなる、これからの季節。
今までの博多織の様な、お稽古用の一本という範疇を抜けて、
「今」の博多織が持つモダンさと気軽さを自分らしく合わせて、
一層楽しいきものでのひとときをお過ごし頂けたらと思います。
《掲載商品詳細》
西村織物 博多織 八寸(絹100%) 120,000円(税別・反物価格)
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