和をたしなむ

2017.10.17更新 -

普段着こその「上質感」をお楽しみ下さい。「飯田紬(無地・縞・格子)各種揃いました。」

 

今秋は台風の接近もあり、最高気温もかなり低め。

秋から冬を感じる気候になるとの予報が出ています。

 

 

これくらい気温が下がり、秋冬を感じる空気感になってくると、

袷の着物」、「真綿の着物」が、一層心地よく感じる様になります。

 

 

当店では、普段着使いに便利な絹物として、

このコラムでも「飯田紬」をご紹介してきましたが、

今秋はより一層楽しんで頂ける様にと、無地・縞・格子の物を取り揃え、

いつでも皆さまに、ご覧頂ける準備が整いました。

 

 

信州、古くから絹織物産地である「伊那谷 飯田」にある、

廣瀬草木染織工芸で製織されている、この「飯田紬」。

 

 

4年前に産地勉強会で、この廣瀬さんの工房に伺って以来、

 

使い勝手がよく、着やすい紬

 

というご注文をお客様から頂くと、まず先に思い浮かび、

手の取るのが、この草木染の紬生地になりました。

 

工房見学の様子(当店ブログ)絹味を追い求めて。

 

 

工房見学の際にお聴きした、工房代表である廣瀬さんの言葉の中に、

「絹味を活かしたい。」という言葉があり、

その言葉は今でも私の頭の中に残り続ける、大切なキーワードのひとつ。

 

 

絹本来が持つ素材感を活かし、それを一枚の布に織り上げる事が、

御蚕様から命を頂き、草木から命を頂き、反物に織り上げる我が使命という、

廣瀬さんの織物に掛ける心は、

 

今でもまだまだですが、それよりも数段未熟な当時の私にとって、

仕事に賭けるご姿勢を含めて、とてもインパクトのある心意気でした。

 

 

心を込めて、一段一段織り上げていく。

 

 

草木の色合い、絹の風合いと相まり、

着ていて気持ちの良い紬だと、私は感じています。

 

 

今回、当店がご用意したのは、

廣瀬さんの一品の中でも比較的気軽にお召し頂けるもの。

 

 

最上質ものから比べれば、もちろんその差はありますが、

「普段着の上質感」という観点で味わうのであれば、

十分に満たしてくれる仕上がりです。

 

 

無地は、暖かみのある灰色。

 

 

縞は、紫と橙色がアクセントの織り上がり。

 

 

格子は、明るめの紫色が良い頃合いに。

 

 

「草木染で染織をしていること」、「媒染を単一でしていること」から、

どちらかというと淡色系が多いのですが、

写真では伝わりきらない「織味の良さ」があるものばかりです。

 

 

手に取った時に感じる「柔らかさと気持ちよさ」を、

一人でも多くの皆さまに、味わって頂けたら何よりのこと。

 

 

ご来店の際は、一反ずつ手に取って、

廣瀬さんが一生を賭けて追い求める「飯田紬の絹味」をお楽しみ下さいませ。

 

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