和をたしなむ

2021.09.24更新 - 木綿

木綿の原点を感じ、その美意識に触れる一反。「久留米絣「小川内龍夫・藍染・十字絣」」

 

今月の特集、

 

「普段着きものに向く、美濃幸好みの木綿着物」

 

 

先週までご紹介を続けてきました「丹後木綿」

 

今日ご紹介する一反は今までのそれとは一味違う、

木綿織物の原点と、「ケの美」を感じる一反です。

 

 

久留米絣「小川内龍夫 藍染 十字絣」

 

 

木綿織物、木綿着物の祖ともいえる、

九州の伝統工芸品「久留米絣」

 

そのなかでも、

圧倒的なものつくりに力を発する、

重要無形文化財技術保持者である、

「小川内龍夫」さんが手掛けた一反です。

 

 

重要無形文化財技術保持者とは、

「人間国宝」のこと。

 

久留米絣の部門で、

その確たる技術を保持され、

また後進の育成をされています。

 

 

 

木綿織物、木綿着物の原点は、

「藍染め」にあると、私は考えています。

 

 

木綿が日本に渡ってきたとされるのは、

最初は奈良時代とされており、

その時は日本に根付くことなく廃れたそう。

 

渡ってきたところは、

私たちの地元愛知県の西尾市近辺だったそうです。

 

 

それから時代が経て、

日本で本格的な綿花の栽培が始まったのが、

江戸時代になってからの事。

 

 

当時、衣類などの染色に使われていた、

藍染めとの相性も良く、

手拭いなどの小物染物などから、

爆発的に流行したとされ、

 

「木綿」×「藍染め」が、

日本の気候風土、生活様式、文化、

それらを総じての「ケの美」として定着していきました。

 

 

全国各地で綿花の生産、

綿糸の活用と藍染めが広がり、

その土地土地で根付いては培われていき、

この久留米絣が一大産地なったのは、

1800年台になってからの事。

 

 

久留米絣の定義となる、

 

1 手括りの絣糸の使用。

 

2 天然藍染めによる染色。

 

3 手織り機を使い織り上げる。

 

が根幹となり、

今なお根強い人気を誇る木綿織物であり、

普段着着物に向く木綿着物となりました。

 

 

こちらの一反は、

その久留米絣の魅力をシンプルに、

そして最大限に味わえる織り上がり。

 

 

男女問わず、また気兼ねなく袖を通せる、

程よい大きさと間隔を持った、

30カマの十字絣が魅力的です。

 

 

そして生地感は、

木綿の魅力を存分に味わえるもの。

 

 

丹後木綿とは違い、

地厚な織り上がりを持ったこちらの一反は、

誤解を恐れずにいうのであれば、

まだ、未完成の一反。

 

 

この一反に見惚れ、

袖を通したと思われた方が、

何度も袖を通し、着こなしながら汚れては解き、

洗い張りをして、仕立て直しをし、

 

そうした事を何度も繰り返すうちに、

最初は厚くて硬かった地風が段々としなやかな質感へと変わり、

極上の木綿の生地感を味わう事が出来た段階で、

この一反は本当の完成となります。

 

 

すぐに着れる。

 

すぐに楽しめる。

 

そうした今の風潮とは逆行する一反ですが、

大好きな一枚の布と共に、

長い月日を過ごしていく楽しみ方は、

手を掛けて作られた一反だからこそ味わえる、

価値あるものとなることでしょう。

 

 

木綿の原点を感じ、

その美意識に触れる楽しみを。

 

 

その魅力を感じ、お楽しみ下さいませ。

 

 

《掲載商品詳細》

 

久留米絣「小川内龍夫・藍染・十字絣」 154,000円(税込・反物価格)

 

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久留米絣「小川内龍夫・藍染・十字絣」

 

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