和をたしなむ

2018.06.07更新 - 八寸・九寸(名古屋帯)

梅雨入りが待ち遠しくなる一品になります様に。「夏九寸名古屋帯 雲」

 

名古屋は昨日、梅雨入りが発表されました。

 

 

これからの約一か月間、雨の降りしきる日を感じながら、

時々の晴れ間を待ち遠しく思う、そんな一か月間が続くのだと思うと、

決して雨が好きな訳ではない私は、真夏の太陽が今か今かと恋しくなります。

 

 

コラムでも何度か書きましたが、

着物と雨はあまり相性の良いものではなく、

多くの方が天気予報の雨を知ると、「着物着るのどうしよう。。。」と迷われ、

もしかしたら袖を通す事を止められるのではないでしょうか。

 

 

私自身も、この季節が来ると、

雨に濡れても大丈夫な様な木綿の着物が多くなり、

足元も二枚歯の下駄の出番が多くなり、

 

私にとって着物は日常の一部なので、

「着ない。」という選択肢はほとんどありませんが、

その時々の気候に合わせた工夫を考えながら過ごしています。

 

 

とはいえ、この様な物理的な工夫だけでなく、

心理的な工夫やメリットがそこにあると、

より一層、雨の日に着物を着る事が楽しみになるかも知れません。

 

 

今日ご紹介する一品は、

そんな一役をかってくれるかも知れない、

夏の九寸名古屋帯です。

 

 

夏 九寸名古屋帯 「雲」

 

ざっくりと織り上げられた絹の帯地に、

大胆な雲の柄が型染された一品です。

 

 

何年か前に、当店の誂え品として、

日頃からお世話になっている問屋さんに別注をお願いしたもので、

生地の風合いと、染色の具合、そして柄の雰囲気が相まった仕上がりです。

 

 

柿渋色の様な下染を施し、

その上から雲柄を伏せて黒染をしたもの。

 

 

紬生地の様な節感のある生地の上に大胆で遊び心のある雲柄が乗り、

力強さを感じる仕上がりになっています。

 

前腹の雰囲気はこちら。

 

 

お太鼓とは別の型紙を起こし、

お太鼓の力強さとは対比ある、すっきりと柔らかな雰囲気の仕上がり。

 

 

この帯の個性を考えると、それはやはり、

お太鼓柄の力強さと夏帯らしい遊び心に在るので、

前腹の柄は抑え目にした方が、結んだ時の風情は引き立つ事でしょう。

 

 

夏紬はもちろんですが、小千谷縮や麻織物にも向くので、

その方ごとの個性に合わせて楽しく結んで頂けたらと思います。

 

 

夏の着物が楽しく、雨の日の着物が楽しくなる、

そんな自分だけの一品を持つ事は、とても贅沢な事かも知れませんが、

それに見合う一品に出逢う事が出来たら、

着物好きに方にとっては、何より幸せなことだと思います。

 

 

皆さまにとって今年の夏が、

そんな一品との出逢いが待つ素敵な季節になります様に♪

 

 

《 掲載商品詳細 

 

夏 九寸名古屋帯 「雲」 (絹100%・型染) 130,000円(税別・反物価格)

 

 

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