気軽さと、気品を込めた着姿を。「京袋帯「洛風林・縞格子」」
12月の模様替えを済ませた店内。
壁面には絵羽紬を掛けましたが、
それに合わせて、
こちらの帯をコーディネートしました。
京袋帯「洛風林・縞格子」
シンプルな縞格子柄が織り込まれた一本。
帯の名店「洛風林」さんが手掛けた、
京袋帯になります。
京袋帯とは、
長さは名古屋帯と同じ1丈ほど、
太鼓は一重太鼓になりますが、
仕立ては袋帯と同じく、
帯裏を総裏で付けた開き仕立てのもの。
一重太鼓のすっきりとしたお太鼓姿と、
前腹の幅や出し方を好みに合わせられる、
名古屋帯と袋帯の良いところを取った、
きものファンには重宝な一本です。
先のも書きましたが、
織柄はいたってシンプルな縞格子柄。
ただ、そのシンプルな縞格子を、
別格のものに引き立てているところに、
帯の名店「洛風林」らしさがあります。
地になる経縞の配色と、
それに交差する、細縞の配色がよく、
ただ単に縞格子に仕上げたのではない、
絶妙な色の取り合わせがあります。
お太鼓の中心と、
前腹の中心にくるあたりには、
コーディネートの肝となる、
朱赤が織り込まれており、
その周りに配された、
橙色や黄色、白色の織り糸も、
バランス良く配されています。
こうした色遣いを基調とした一本は、
紬のような普段着の時には、
長着の素材感を活かして、
色でポイントを作るコーディネートになりますし、
小紋のような染め物の時には、
長着に使われる染色や柄と喧嘩をせず、
でも色でまとめるコーディネートになり、
本当に重宝する一本になります。
また、シンプルだからこそ活きる、
帯そのものが持つ気品は、
洛風林らしさを感じる高きもの。
帯結びの気軽さと、
洛風林の品格を共に、
お楽しみ頂けたらと思います。
《掲載商品詳細》
京袋帯「洛風林・縞格子」 209,000円(税込・反物価格)
《掲載商品の詳細・ご購入はこちら》
- 2025.04.21 2025年 ゴールデンウイーク期間中(4月26日~5月6日)の営業ご案内
- 2025.04.02 4月12日(土)・13日(日) 「大門びよりVol.3」開催&出店します。
- 2025.04.01 2025年4月の定休日・和のコト教室(着付・茶道)開催日のご案内。