和をたしなむ

2020.04.16更新 - 徒然なるままに

洛風林の歴史と美意識に触れる一冊。

 

いくら着物屋でも、これほど空いている時間が出来るのは、

めったにはないこと。(他の着物屋さんに失礼!)

 

基本、ぼやきや愚痴は嫌いなので、

日々前向きに歩んでいく事がモットーな私ですので、

今日は今日とて、普段は手が付けられいなかった倉庫の整理をし、

この一冊の表紙を、久しぶりに開きました。

 

 

工藝帯地 洛風林百選

 

 

現当主、堀江麗子さんの祖父様であり洛風林の創業者である、

堀江武氏が監修・発刊された、当時の洛風林を知る事が出来る一冊です。

 

 

刊行は昭和55年。

 

その時の美濃幸は祖父の代であり、

当時から末永くお付き合いを頂いている洛風林さんとのご縁で頂いた、

私にとって、とても大切な一冊です。

 

 

中をお見せする事は出来ませんが、

今の洛風林を知る方がご覧になっても、

「この柄知ってる!」という帯の配色違いも何本かあり、

ときは40年近く経ていても、変わらない美意識というものがあるのだと、

改めて教えてくれる一冊でもあります。

 

 

帯、特に織り帯は、その設計図となる「紋紙」作りが大変で、

一度紋紙を作ると、経糸と緯糸の配色を変えて何パターンかの帯を織る事が常。

 

洛風林さんの場合、かなりの小ロットで製織しているので、

他と被る事はまずありませんが、それが織り帯の宿命であり、

そこでコーディネートの幅を作る事も、楽しみのひとつだと思います。

 

 

この一冊、

 

洛風林がお好きな方にはすぐにでもご覧頂きたいのですが、

今はそれの我慢しどき。

 

コロナウィルス禍がおさまり、

皆さまが安心して外出やご来店して頂ける様になりましたら、

ぜひゆっくりと時間を使い、

当店のサロンスペースでこの一冊を熟読して頂けたらと思います。

 

その時は、私が美味しいお茶をお淹れしますね♪

 

 

今は、そのときを楽しみに。

皆さまも健やかな日々をお過ごし下さい。

 

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