男のきものを嗜む。「丹後木綿の着心地」
今冬、自分用に下ろしましたお気に入りの木綿、
「丹後木綿」
お気に入りだけの事はあり、最近出番が増えており、
今日も袖を通していました。
淡い茶系の丹後木綿。
私はどちらかというと、濃い色よりも淡い色目が好きで、
好みのものを選んでは仕立てています。
長着を薄い色のしておくと、羽織の濃い色が似あいやすく、
また、男性が薄い色目を着ると、小粋な感じになるのがポイント!
ぜひ、皆さまにもお試し頂きたい色目です♪
丹後木綿のおすすめポイントは、
単色の縞の様に見えますが、実際には多色使いの細縞になっている、
色遣いの奥深さがひとつあります。
この一着も、茶系の地色の上に、
レモンイエローとグレーの二色が織り込まれています。
一見するだけではわからない、
でも、着姿には大きく影響する織り糸の色選びが楽しく、
これが普段着きものを着る上での楽しさへと繋がります。
なので、帯合わせも色々と合うのが、楽しいところ。
今日は藍色の帯を合わせましたが、
これもなかなかいい感じに収まります。
もちろん、同系色の茶系でもOK!
その日の気分に合わせて、色々と楽しめます。
さて、着心地はといえば、これもなかなか上々な着心地。
木綿らしい柔らかで暖かな素材感がありますが、
伊勢木綿や片貝木綿の様な地厚な感じはないので、
質感はどちらかというと、正絹紬の様。
私はまだ、一度も洗濯をしていませんが、
着始めはパリッとした感じがあり、着こなしていくと段々と風合いがこなれ、
余計な皴が消えて行く様な感じです。
こうした質感や感じ方も、正絹の紬の様な着心地がします。
洗った時の風合い変化は、年末に洗い、年始に着る予定なので、
またその時にレポをしますので、楽しみにお待ちください!
木綿らしく、単衣で楽しむもよし。
正絹紬の様に、木綿の通し裏を付けて、袷として楽しむもよし。
皆さまのスタイルや好みに合わせて、
木綿の風合い、丹後木綿の魅力を存分にお楽しみ頂けたらと思います。
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