男のきものを嗜む。「保護者会と男の着物。」
今回の「男のきものを嗜む。」シリーズのテーマは、
「保護者会と男の着物。」
かなーーりマニアックのタイトルで、ご興味頂ける方が居られるか不安ですが、
実は悩んでいたという方や、興味本位で聞いてみたい方、
また、かなりニッチな案件ですが、そうした皆さまに多少の参考になればと思い、
「きもの美濃幸流の保護者会に向く着物」を、書いてみたいと思います。
まずは先日行われた、
息子がお世話になっている保育園の、
保護者会総会での着姿から。
春らしい若草色の細縞紬と、無地の御召羽織、
合わせる帯も羽織紐も無地系のおさめ、無難なコーディネートを意識しました。
私はこの保育園の保護者会会長をさせて頂いており、
今日開催された総会では、何度か登壇し、
保護者の皆さまや先生方の前で話をする時間があります。
然程、堅苦しくない(むしろ気軽?)でフランクな保育園なので、
登壇する会長と言えど、襟付きのシャツにチノパンでも全く問題がないのですが、
それを和装に翻訳する事が、色々と気を遣うポイントでもあります。
襟付きシャツとチノパンを和装に翻訳すると、
私的には「無地紬の着流し、もしくは+無地羽織」。
きっと着流しでも充分通用するかと思うのですが、
登壇する事、また私の好みを考えると、
羽織を着る事が一番かと思い、このコーディネートになりました。
当店にお越しになられるお客様や、
ごく一般的に着物をお召しになっている方にとっては、
着物を着る事は「非日常」という事がほとんどですが、
着物屋の私にとっては、着物を着る事は「日常」の一部で、
洋装が多い、というかほとんどの現代様式の中で、
決して浮き過ぎず、でも着物の良さほのかにアピールする事が、
自分の中では大切な事であり、楽しみながら日々模索をしています。
結局は、「自分が好きなものを着る」事が一番大切な事なのですが、
ドレスコードを意識したり、場を想像して、着る物を選ぶ事は、
私には結構楽しい時間であり、着物を着る醍醐味でもあると思います。
それがハードルや敷居の高さにも繋がる懸念もあるのですが、
無理せず自分らしいスタイルの中で、「楽しむ」事を味わって頂けたら、
着物屋として何よりのことだと思い、それを実践している訳です。
保護者会と男の着物。
先にも書いた通り、一見難しく、かなりニッチな案件ですが、
上の写真の通りの「無地系の紬と無地羽織」は、
私にとって、保護者会の様な場所に向かう、最強の組み合わせ。
お召しになられる方のお考えや、生活スタイルによって、
最強の組み合わせは色々かと思いますが、
ご自身にとってのそれをお探しの際は、ぜひご相談下さい。
貴方にとっての「最強コーディネート」を、
私と一緒に探しましょう♪
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