和をたしなむ

2017.06.08更新 - 男のきもの

男のきものを嗜む。「平成中村座に想いを馳せる。」

 

 

2017年6月の名古屋は、伝統芸能の華咲く一か月。

 

名古屋城で平成中村座が会され、

多くの方が歌舞伎に酔いしれる一か月になります。

 

私は素人甚だしいのですが、こうした仕事をしている柄か、

年を重ねそうしたものに関心が湧いてきたのか、

 

最近は歌舞伎や日本舞踊を見ている時間、

地方鳴り物の音色を聴いている時間がとても心地よくなってきました。

 

そんな私の今日の着姿はこの様な雰囲気に。

 

この羽織紐を結ぶ時は、いつもある方の事を思い出します。

 

 

千鳥格子柄の紋紗の羽織に付けた、細紐の羽織紐。

 

東京の名店「龍工房」さまの一品なのですが、

この羽織紐を使う様になったきっかけは、

 

今行われている平成中村座を取り仕切るお二人、

六代目中村勘九郎と二代目中村七之助の父、十八代目中村勘三郎の羽織袴姿を見たからです。

 

 

皆さまの中には憶えている方おられるかも知れませんが、

何年か前、勘三郎さんがご存命の頃、テレビCMで勘三郎さんを先頭に、

歌舞伎役者お歴々が練り歩くものがあり、

この羽織紐は、その時勘三郎さんが結ばれていたものと同じ種類の色違いです。

 

羽織紐というと太めのものが多く、それが男の羽織紐の代名詞の様なもので、

この羽織紐はそれから見ると、まったくの真逆なもの。

 

 

でも実際に使ってみると、この細さは「軽さ」へと繋がり、

単衣頃から夏衣に掛けては、本当に楽に羽織を羽織る事が出来る様になりました。

 

房は、龍工房さまのお勧めで、勘三郎さんと同じ様に短めに切り揃える事に。

羽織を羽織り、紐を結ぶたびに、今でも勘三郎さんのお姿を思い出します。

 

 

そして先日中村区で行われた、中村勘九郎・中村七之助によるお練りの際、

じーっとお二人の羽織まわりを見ていましたが、

 

その折は、これよりも少し太めでしっかりとしたもの、

かといって従来の物よりは細いものをされていて、

 

お練りの紋付袴姿の格式にしっくりと馴染むものでした。

 

そして、結んでいる帯は、葡萄(えび)茶色の博多織献上柄のもの。

祖父が愛用していたものを、私が受け継いだものです。

 

 

 

平成中村座の到来と共に、歌舞伎熱が高まっている、私。。。

 

夜な夜な動画サイトを見ながら、楽しい時間を過ごしているのですが、

たまたま目に留まったものが、十二代目市川團十郎がパリのオペラ座で口上をしているもの。

 

その時お召しになっていた裃の色はもちろん、成田屋の「葡萄茶色」のもので、

その華やかさと重みのある色遣いに惚れ、自分の箪笥から引き出したのがこの帯だったりします♪

 

結んでいるだけで、気分は成田屋(笑)

 

ミーハーまっしぐらですが、楽しみながら日々、結んでいけたらと思います^^

 

というような、私の6月単衣のコーディネート。

 

まだ今回の平成中村座のチケットは取っておらず、

どこか仕事の合間を見て、チケットを求めつつ、

昼の部・夜の部と共に足を運ぶ予定です。

 

華やかな世界、格式ある芸能に触れる時間は、

普段の喧騒を離れ、浮世離れの楽しさを感じさせるものがあります。

 

皆さまもぜひこの機会に、歌舞伎を楽しみ、

着物に親しむ時間をお楽しみ下さい。

 

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