男のきものを嗜む。「晩夏に心地好いアイスコットンの質感。」
明日まで、Summer Sale♪開催中の当店。
今年の夏の暑さは異常とはいえど、
朝晩の風からは秋の訪れを感じさせる涼しさがあります。
そんな今日の装いはこちら。
アイスコットンの長着に、八重山ミンサーの角帯をコーディネート。
藍色の同系色ですが、
夏らしく、そしてメリハリのあるコーディネートになりました。
八重山ミンサーに限らず、多くの沖縄染織の魅力は、
沖縄の強く鮮やかな太陽の下で映える、「沖縄の色」にあります。
琉球紅型に代表する、あの色の世界観は独特で、
大陸と日本列島の間にあり、長年かけて培われてきた文化の融合が、
その色と成って表れているのではと、いつも思います。
この角帯も何気ない色づかいですが、それが絶妙で、
花の色づかいが気に入り、手に取った一本です。
そして、長着は綿麻の織物「アイスコットン」。
当店では、4年ほど前から取り扱わせて頂く様になりましたが、
毎年好評価を頂ける素材のひとつです。
夏衣の定番、夏の普段着の定番素材と言えば「麻」が出ますが、
麻は質感が硬く、肌の弱い人がお召しになると、荒れてしまう事もあります。
現に、私も先週末二日間、商店街の夏祭りで一日中外で過ごし、
こんがりと首や手首が焼けたのですが、
麻織物「小千谷縮」を着ると肌が痛くて仕方ありませんでした。。。
アイスコットンは、そんな時に最適な一着だと身をもって知りました。
そしてもうひとつ、アイスコットンのメリットは、
真夏よりか、初夏や晩夏などの「単衣」の頃にも心地よい素材だということ。
今年の様な猛烈な暑さの中ではやはり、
小千谷縮の様な麻織物の方が断然涼しく過ごせます。
このアイスコットンの様な綿麻織物は、
その前後の頃、7月上旬や8月下旬の様な、気温が35度以下の日に着ると、
一層その素材の良さを感じる事が出来ます。
素材の売りとしては「接触冷感」なのですが、
35度以上ではそれを感じる事はままならず、
また下に長襦袢を着てしまえば、直接肌に触れる事もなく。
でも一番の魅力は、綿麻織物特有の柔らかな素材感と、
程よい透け感からくる単衣頃まで着れる質感にあると、自分で着てみて感じました。
今回の「Summer Sale♪」でも人気があり、
現在店にあるアイスコットンの反物は、残り2反となりました。
今から仕立てれば、もしかしたら9月に着る事とが出来るかもです♪
着物をお召しの方、着物が大好きな皆さまにとって、
心地良い素材が見つかります様に。
そのお手伝いが出来たら、何よりも嬉しいことだと思います。
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