男のきものを嗜む。「織司なかむら 一つ紋入りの無地羽織の便利さ」
一昨日は息子がお世話になっている保育園の卒園式がありました。
息子はまだ在園児なのですが、
保護者会会長をお受けしている立場として祝辞を述べに出席をしました。
私が「着物屋の若だんな」という事は、
保育園内では先生方も保護者の方も、そして園児にも知られている事で、
勿論、一昨日の卒園式も着物で出席。
無地の長着に梨地の無地羽織、織り柄のみの博多織の角帯を合わせた、
羽織に着流しにて会場へ向かいました。
羽織の生地は、当店でお取扱いをさせて頂いている、
織司なかむらさんの梨地の無地御召の生地で誂えました。
男性の和装礼装と言えば、何かしらの袴を着けるのが常識ですが、
うちの保育園の保護者の皆さまは男女共にスーツがほとんど。
昨日も着物のお母さんはお一人だけと洋装率が高いセレモニーなので、
その場に袴を着けていると、格があり過ぎるのが私なりの印象で、
卒園式と言えども、あえて着流しで向かう様にしています。
とはいえ、来年は息子が卒園するので、
恐らくその時は袴を着けると思いますが、
それでも縞袴ではなく、無地袴くらいが丁度いいくらいかと思っています。
ただ、無地の御召羽織には「一つ紋」が入っており、
この家紋ひとつが私なりに感じる、十分な礼格。
「まつり縫いの日陰紋」を入れているのですが、
この紋ひとつが有ると無いとでは、着姿全体の雰囲気も変わるところが、
誠に不思議なことだと感じます。
この無地羽織は慶弔両用で羽織っており、
帯や衿色、羽織紐を変えるだけで、幅広いTPOで使う事が出来ます。
それはブラックスーツではない、濃紺のスーツに似た感覚。
「一着持っていると、とても便利」という訳です♪
私の様な、着物を日常的に着ている人だけでなく、
茶道などのお習い事をされている方にもお勧めな、一つ紋入りの無地羽織。
皆さまもぜひ、お試しくださいませ。
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