男の夏の粋は、注染浴衣と共にあり。
七月も終わりが見え始め、梅雨が明けると、
お盆に向けての花火大会等、浴衣をお召しになる機会も増えてくる頃。
当店でもお仕立て上がりのお品たちを、
順番にお納めする日々となっています。
浴衣の染織方法は、染物から織物まで色々とありますが、
昔からある、伝統的な浴衣の技法といえば、
「注染(ちゅうせん)」という染め方があります。
今日ご紹介する男の浴衣は、
そんな「注染の魅力」を存分に味わって頂ける一品。
男の粋と共にお楽しみ下さい。
江戸染の名店「竺仙」さんの注染浴衣。
名店と共に歴史のある竺仙さんには、古くから伝わる型紙が多くあり、
今でもその型紙を大事に使われて、染め物をされています。
もちろん、そのまま濃紺の白抜きに染め上げ、
「浴衣で御座い」というものも多数あり、人気もありますが、
この浴衣の様に配色に現代的なエッセンスを加え、
ファッションの選択肢の一つとして選んで頂ける仕上がりも増えてきました。
アップにすると、より一層感じて頂けるであろう「染色の際(きわ)の美しさ」や、
幾何学模様の繰り返しや重なりによって見える複雑な柄だしなどは、
織物で表現することは難しい、「染物」ならではの大きな魅力。
当店に初めてご来店頂き、
浴衣をお見立てさせて頂く際には、
まず最初に、
「どの様なTPOで浴衣を楽しみたいか?」
をお聞きするようにしています。
「浴衣をきっかけに、着物を楽しんでみたい。」
という方には、染のものよりも、織りの風合いがあるものを。
反対に、
「夏祭りで浴衣を楽しみたい。」
という方には、この注染浴衣の様に、
色や柄で遊べるもの、遊び心があるものをお勧めしています。
夏の季節は、男女問わず、
「夏だからこそ楽しめる色柄」
というものがあります。
「浴衣に袖を通すことで、夏の思い出が一層楽しく残る。」
そんな素敵な季節を、皆さまにお過ごしいただけます様、
精一杯アドバイスをさせて頂きますので、
どなた様も楽しみにご来店下さいませ。
「掲載商品詳細」
竺仙鑑製 注染男物浴衣 綿100% 31,000円(税別・反物価格)
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