素材も色柄も暖かな真冬の男きものを。
年の瀬が近づいてくると、
年明けの初詣など、着物が似合う機会がグッと増えてきます。
そんな時期は、着物に興味のある男性にとって、
心の負担なく、着物を楽しめる最適な時期。
きもの美濃幸では、一層寒くなる季節にも暖かな、
男のきものに向く素材をご用意しています。
写真中央の黒細縞の長着は、「西陣ウール」。
その名の通り、ウール素材で織り上げた長着用の反物なのですが、
一昔前であれば、「普段着=ウールアンサンブル」というくらい、
どこでも見かける事の出来た当たり前の商材でした。
ただ時代は変わり、物作りの現場も変わり、
今では私の知る限り、京都でウールを製織しているのは、
お取引をさせて頂いている。この一軒のみ。
奇しくも貴重な素材となりました。
ウールの長着は、裏地を付けずに誂えるのですが、
それでもウールの暖かな素材感は真冬の時期でも心地よく、
冬の普段着として、お勧め出来る一品のひとつ。
きもの男子に向く西陣ウールは、現在はこの一反のみとなりましたが、
真冬の普段着をお召しになりたい男性には、お勧めしたい一品です。
合わせる帯は、先日仕入れをしました、
「タッサーシルク」の糸で織り上げ、染色をした角帯。
タッサーシルクとは、
野生の蚕である「野蚕」の一種から取れた糸のことで、
均一ではない糸の太さや、ざっくりとした織り上がりが特徴です。
西陣ウールの素材感と、タッサーシルクの素材感は、
絹とウールの違いがあれど、どこか共通するものがあり、
当店としては初めて合わせてみたのですが、
とても相性のいい感じがしています。
真冬の着物は、ウールのような「暖かな素材」と共に、
色柄など「見た目の暖かさ」も重要な要素になります。
淡い色目でも、合わせる色柄の組み合わせによって、
見た目に暖かな雰囲気を作ることも出来、
それもファッションとしての楽しさに繋がります。
男性の皆さまにも、そんな素材感も色柄も暖かな、
真冬に心地よいコーディネートを、自分らしくお楽しみ頂けたらと何よりのこと。
そんな素敵なことのお手伝いが出来る店で在りたいと思います♪
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