2021.05.05更新 -
徒然なるままに
菖蒲と菖蒲。
お世話になっているお花屋さんで、
端午の節句に合わせて菖蒲の花を買ってきました。
いつもは女将が活けているのですが、
今年は私が思い立ち、若だんなである私自身で活けてみる事に。
作法は全くもって知りませんが、
何となく、綺麗に見える様に、
高さを揃え、剣山で向きを揃えてみたら、
案外、良い感じに活けられました♪(自画自賛)
せっかくなので、店舗スペース正面の、
高久空木さんの塩瀬九寸「菖蒲」の脇に置いてみる事に。
「生花」の菖蒲と、「染物」の菖蒲の共演。
生き物なので、同じものはありませんし、
生花に勝る色合いはありませんが、
菖蒲が持つ本質的な美しさや、
伸びやかな力強い生命力、
可憐な雰囲気などは、
染め帯からも感じるというもの。
この様なつぶさな描写が出来、
それを一生変わらない姿として、
生地の上に染め上げる力にこそ、
染色作家の素晴らしさが在るのだと、
こうして並べて置いてみて改めて気づかされました。
生花の美しさと、それを活かし続ける染色の美しさ。
共に感じ、お伝えが出来る、
そんな着物専門店で在りたいと思います。
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