和をたしなむ

2024.05.10更新 - 浴衣

規則性と不規則性のバランスを楽しむ「有松鳴海絞り浴衣『斜菱巻上絞り(広巾)』」

 

地元名古屋が世界の誇る伝統工芸品

 

「 有松鳴海絞り浴衣 

 

 

過日のコラムでも解説をしましたが、

この伝統工芸品としての有松鳴海絞り浴衣は、

今夏が最後のご案内となるかもしれません。

 

解説コラムはこちら

今夏が最後のご紹介となるかもしれません。

 

 

そんな状況ではありますが、

当店が今夏見分けてきた一品たちを、

順番にご紹介して参ります。

 

来たる季節を感じながら、ご覧下さいませ。

 

 

 

有松鳴海絞り浴衣「斜菱巻上絞り(広巾)」

 

 

男性の皆様にもお楽しみいただける、

広巾の木綿生地を使い絞り上げた有松鳴海絞りになります。

 

こちらはその木綿生地も知多半島で織り上げてあり、

地元愛知県に根差した一反でもあります。

 

 

 

和装としては定番の「斜菱」を表した一反。

 

注染などの型染めでもよく使われる文様ですが、

絞りならではの揺らぎや不規則性がとても楽しい仕上がりとなっています。

 

 

 

 

男性向きの浴衣の古典柄と言えば、

籠目模様にしても、六弥太格子にしても、縄目模様にしても、

その連続性と、規則性が楽しく、モダンさを感じさせてくれます。

 

 

特に寸分違わぬ連続性は小気味が良いもので、

純然たる古典的な雰囲気に仕上がりますが、

長年愛され続け、そのなかで磨かれてきた文様の強さというものを、

感じずにはいられません。

 

 

この絞りの一反は、

そうした古典柄、それも連続性と規則性を持った、

斜め取りの菱模様を括りあげたもの。

 

 

 

 

括り職人が確かの腕と経験をもって、

端から端までの12メートルを均一に括っていく訳ですが、

それでも人の手仕事ならではの微妙な揺らぎと不規則性がうまれ、

それが「絞りの味」になって仕上がっています。

 

 

 

何の事はない、文様の連続で、

奇をてらった文様ではない当たり前の柄に見えますが、

そのひとつひとつに込められた手仕事の美しさを、

夏の着姿とともにお楽しみ頂けたら嬉しいです。

 

 

 

広巾の男性向けですが、

お心に留まった女性にもお召し頂きたい魅力ある一反。

 

 

 

どうぞお楽しみ下さいませ。

 

 

《掲載商品の詳細・ご購入はこちらから》

 

有松鳴海絞り浴衣「斜菱巻上絞り(広巾)」

115,000円(税込・反物価格)

 

 

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