和をたしなむ

2024.05.24更新 - 浴衣

手仕事の美しさとどこか愛らしい雰囲気を醸し出す絞りの一反「有松鳴海絞り浴衣・ねじ梅」

 

地元名古屋が世界に誇る伝統工芸品「有松鳴海絞り」

 

 

その中でも括りから染色、仕上げに至るまでのすべて工程を有松鳴海地区で行われた、

手仕事の暖かみや美しさを感じる一反をご紹介します。

 

 

 

 

連続した梅柄が配された一反。

 

手仕事の味や美しさはもちろんのこと、

そうした確かな仕事だからこそ写真からでも伝わる、

奥行きを感じさせてくれる仕上がりの一反となっています。

 

 

 

 

当店コラムでも何度か書いているので重複しますが、

有松鳴海絞りといってもすべての工程を国内で行っているものは大変少なく、

そうしたお品は括り加工のほとんどは海外で行い、

染色と仕上げのみを国内で行っています

 

 

海外で行ったからと言って、粗悪品という事を言いたいわけではなく、

熟練者が現地に赴き、また現地の方が有松鳴海地区に足を運んで、

技術の習得をされているのが現状。

 

 

とはいえ、当店の様な地域に根差した専門店としては、

地元名古屋で頑張っている括り手さんや、

そうした方々を抱えているメーカー・問屋を応援したいので、

海外物は一切扱わず、国内生産・有松鳴海地区生産のものにこだわり、

ご縁のあったお客様に一点ずつ、ご提案を重ねております。

 

 

 

 

ちなみにそうしたお品の見分け方のひとつは、

「伝産マーク」という伝統工芸品だという証明証が付いているかどうか。

 

ご購入される際のひとつの参考にしてみて下さい。

 

 

 

さてこちらの一品。

 

 

絞りという技法とねじられた梅の様子が相まり、

とても味のある仕上がりとなっています。

 

 

 

 

タイトルに「ねじ梅」とありますが、

その名の通り、少しねじ込まれた梅の文様が、

とても愛らしい雰囲気を醸してくれています。

 

 

 

 

柄の配置も絶妙。

 

梅柄ばかりではしつこくなりますが、

余白を持たせながら柄付けしてあるので、

お仕立てをする段になった時に、

この柄付けの魅力が最大限感じて頂ける事と思います。

 

 

 

 

また藍色の濃淡もよく、

そうした配色の妙も相まり、

独特の遠近感というか、絞りというものを超えた立体感があります。

 

 

 

 

 

素朴な味という範疇を超えた、

どこか洗練された美しさをもった有松鳴海絞りらしい一反です。

 

 

 

と言いつつ、

 

あくまでも浴衣であるので、

どんどん袖を通し、汗をかいては水洗いを繰り返し、

この一反ならではの木綿の風合いを手に入れていただけたら、

私としても何よりも嬉しいこと。

 

 

夏の一着として、沢山お召しいただき、

素敵な季節をお過ごしくださいませ。

 

 

 

《掲載商品の詳細・ご購入はこちらから》

※商品名と写真をクリックしていただくとオンラインショップに移行します。

 

有松鳴海絞り浴衣「ねじ梅」

145,000円(税込・反物価格)

 

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