和をたしなむ

2021.09.16更新 - コーディネート紹介

秋色でまとめつつ、肝となる色を挿して。「美濃幸好み丹後木綿コーディネート 二選」

 

今月の特集、

 

「普段着きものに向く、美濃幸好みの木綿着物」

 

昨日は、

丹後木綿「ストライプ・細縞(白×朱赤×茶)」をご紹介しましたが、

今日はその美濃幸好みコーディネートを、

ご紹介してまいります。

 

 

まずは男性向けから。

 

 

朱赤が基調となっている、

この丹後木綿とは相性が良い赤系の角帯。

 

博多織「西村織物」さんの一本です。

 

 

赤×赤は人気のコーディネートで、

赤系の角帯も大変人気があります。

 

 

「和装の赤」は、

どちらかというと、女性っぽく、

また幼いイメージが多いですが、

 

この丹後木綿の赤も、博多織の赤も、

どちらも「大人な赤」

 

 

派手さというより、シックな印象を受けます。

ただし、赤は印象が強い色なので、

あまり多すぎると派手というよりも煩くなりがちなので、

このコーディネートの場合も、

赤を使うのは長着と帯までに納めて置き、

履物や半襟、上物や紐類はシックなトーンにまとめると、

バランスが良くなります。

 

 

全体でのバランス、調和がとれると、

まとまりが良い、スマートな着姿に整います。

 

 

続いては、女性向け。

 

 

こちらは、栗山吉三郎の型染九寸を合わせ、

帯〆は龍工房の濃紺の冠組を合わせました。

 

 

こちらも色の印象は「秋色」。

 

長着との相性も良く、

季節感を感じる色合わせになりました。

 

 

栗山吉三郎さんの型染九寸は、

ちりめん生地の生地感が良く、

木綿との相性も良い一本。

 

 

またどんな長着にも乗りますし、

帯〆の色も選ばないので、

普段着着物ユーザーさんには、

きっと重宝な一本になるかと思います。

 

 

先にも書いた通り、

帯締めはどんな色でも乗りますが、

このコーディネートの場合、

帯の色を一色取って、シックな濃紺にまとめました。

 

 

帯色はさほど派手ではありませんが、

それでも印象は明るく、楽しい雰囲気なので、

ここに赤系や華やかな色を入れると、

全体の印象がごっちゃになってしまいます。

 

 

なので、帯〆の色はあえて一色渋めの色。

 

こうすると長着と帯の印象が一層引き立ち、

コーディネートがまとまります。

 

 

「何だか、着姿がごちゃごちゃしているな~」

 

と感じる時は、

帯〆は白系や紺系にして、

帯揚も白系やクリーム色系にすると、

コーディネートがまとまりやすくなりますので、

ご参考までに。

 

 

秋を感じ、季節を感じる、

普段着着物の楽しみ方。

 

 

皆さまも自分らしい色を取り入れて、

素敵な季節をお過ごしくださいませ。

 

 

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