和をたしなむ

2020.10.27更新 - 小紋

季節を染め柄から感じる、着物の楽しみ。「林克彦 小紋『雪輪に十花』」

 

きもの美濃幸の秋冬セレクト。

 

 

今日は近年貴重になってきました、

手仕事の小紋をご紹介します。

 

 

林克彦作 小紋 「雪輪と十花」

 

 

型紙と手挿しの染め色が美しい、飛び柄の小紋です。

 

 

林克彦氏は、日本画を基礎に学ばれ、

自然の美しさを布地に染め上げるために、

糸目から素描き、型絵などの多彩な技法を駆使して、

染色活動をされている作家。

 

 

日本染織作家協会の正会員でもあります。

 

 

技法に限られていないので、問屋さんで林先生の一品を見かけても、

この一反とは全く違う雰囲気のものも、時々見かける事があります。

 

 

最近は「手を掛けた小紋」の反数がめっきり減っている様に思います。

 

その理由は「着物離れ」が大きく、

こうした手仕事が基の小紋や総柄の小紋などは、

へたな訪問着を染めるよりも手間が掛かり、

かと言って、訪問着ほど工賃を取る事も出来ないので、

結果、手の掛かった小紋が売り場から減っているのが現状です。

 

 

とはいえ、

そんななかでも少しずつですが、

ものつくりのされている問屋さんはおられ、

そうしたところに伺っては当店に向きそうな小紋を探し、

最良の一端を見分けてきています。

 

 

さて、

 

地色と柄の配し方のバランスに、

女性らしい品を感じる仕上がり。

 

 

その地色は、サーモンピンクとも言わず、桃色とも言わず、

光の当たり方によって、見え方が違うのは、手染めならではのこと。

 

 

微細な揺らぎのある地色ですが、

その見え方ひとつにも、この一品の魅力があります。

 

 

その地色の中に、型絵で輪郭を取った雪輪模様が配され、

中には四季折々の花たちが色とりどりに咲き誇っています。

 

 

雪輪の輪郭の色や柄の配色は、実に絶妙。

 

 

古典的な柄付けですが、それに終始しておらず、

どこか現代的な色遣いを感じます。

 

 

この小紋の様に、小付ながらも小紋らしい品格のある一品は、

一枚あると何かと重宝する一枚になります。

 

帯を名古屋帯でまとめれば、普段着使いに、

袋帯にすれば、ちょっとしたお出掛け使いにと、

また色柄の組み合わせで季節感を楽しむ、

 

着物らしい楽しみ

 

も、

共に味わって頂ける事と思います。

 

 

当店では、着物は織物の方が得意ですが、

こうして染物を仕入れては、店に掛けておくと、

染物でしか味わえない「華やかさ」を感じ、

その染め色ひとつひとつが、店内の色の世界を美しく際立たせてくれます。

 

 

秋が深まり、着物が一層心地よく馴染む季節。

 

 

季節と共にある色の染物と共に、素敵な季節をお過ごし下さいませ♪

 

 

掲載商品詳細

 

林克彦作 小紋 「雪輪と十花」 198,000円(税別・反物価格)

 

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