心地好くて、心躍るワンアイテムを取り入れて。
「履いていて疲れにくい。」
「お洒落なもの。」
という草履に対するご要望は、
着物を日常的にお召しの方から、いつも承るご相談のひとつ。
なので、月初めの京都の問屋めぐりの際は、
それに見合うものがないか、いつも気に掛けて小物屋を巡る様にしています。
そんな事を思いながら、当店の雰囲気に合いそうな草履を、
一足、また一足と見分けていたら、結構な点数が揃える事が出来ました。
今日はその一品たちをご紹介。
当店で取り扱わせて頂いている草履は、
京都の小物屋「和想庵(衿秀)」さんのものが中心です。
当店とご縁のある小物屋さんの中では大きなお店の方で、
そうした大きなお店というと、一品ずつ作り込むというよりは、
ロットで大量生産している雰囲気があるのですが、
和想庵さんはそれぞれの色出しや柄出しには拘りを持ち、
生地から厳選して物作りをされている、物作りに軸足を置いた小物屋さんです。
草履と一口に言っても様々で、
つっかけの様に履けるものから、足を入れるのを躊躇うほどの高級品までありますが、
和想庵さんのものは品質と値段のバランスが良く、
ちょっとしたお出掛けの普段履きから、きちんとしたフォーマル感ある場所まで、
幅広い用途をお求めのお客様に好評を頂いております。
美濃幸好みで選んでいる鼻緒は、
派手すぎず地味すぎずといった、あまり主張はせずとも、
きらりと個性の光るもの。
刺繍も小づけの物を意識したり、組紐のものも好んで選んでいます。
上の写真のものは、台と鼻緒の色のコントラストが美濃幸好み。
鼻緒に柳葉の様な刺繍が入り、アクセントになっています。
籠バッグは渡敬さんの一品で、
国産の黒竹を編んだ籠に、型染の巾着が取り合わせてたもの。
大島や紬に合わせたお出掛けのワンアイテムとして、
活用して頂けたらと思っています。
当店でお取扱いしている着物や帯は、紬や小紋という「カジュアル傾向」の高い、
普段着から少し背伸びしたお洒落を意識したものが多く、
草履や小物が主張しすぎても、トータルバランスが崩れてしまいます。
かといって、無地では面白みに欠けるので、
その辺りのバランスを意識して、決して派手ではないけど、
「あら、お洒落で可愛い♪」と、ご本人も周りの方も思って頂ける様なものを、
ご提案出来ればと思っています。
こちらの組み合わせは、
草履も利休バッグも白を基調とした清潔感のあるもので、
鼻緒の水玉が大人可愛さのアクセントになっています。
白の利休バッグは一つあるととても便利なアイテム。
礼装からカジュアルまで、幅広いTPOで持っていただけるもので、
もうすぐ千秋楽を迎える御園座の杮落し公演の様な観劇の席にも、
とても品よくお使い頂けます。
小物は大物で、
ひとつだけ、自分が大好きな物があると、その日のお出掛けが一層楽しくなり、
着物と在る時間が一層心地良いものになります。
春の着物でのお出掛けシーズン。
先にも書いた通りわが街名古屋では、四月朔日から御園座の杮落しが行われ、
会場では着物で高麗屋の晴れ舞台をご覧になられている方が多いと、
既に楽しまれた方々から聞いています。
舞台も役者もお目出度い、そして観客も一緒にそれを楽しめる機会に、
新たなワンアイテムを加えて、お楽しみ頂けたら、何よりのこと。
皆さまにとって、大好きな着物と在る時間が掛け替えのない、
素敵なひとときと成ります様に。
《掲載商品詳細》
和想庵 本革草履各種(表=本革 コルク芯) 28,000円(税別)
渡敬 黒竹編籠バッグ 40,000円(税別)
白帯地張り利休バッグ 58,300円(税別)
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