2019.05.11更新 -
徒然なるままに
染め帯にいきる、写実の美しさ。
あまり詳しい訳ではないのですが、
私は花が在る店や日々の生活が好き。
一輪、そこに在るだけで季節を感じる事が出来、
心穏やかに過ごせるように思います。
お客さまとお話しをするサロンスペースに、
花を活ける事は、女将の仕事。
すぐ横のお花屋さんに行ったり、庭に咲いている花を採ったり、
お客様から頂いたりしたお花などを、自己流で活ける様にしています。
私にはその様な技術はないので、
毎月掛け替える絵色紙には、季節の花を選ぶように。
今月は季節に合わせて、一輪の菖蒲を選びました。
そして、サロンスペースの入り口にも、
同じく菖蒲柄の塩瀬九寸名古屋帯を。
こちらは高久空木さんの一品で、当店では定番の染帯です。
この一本を含め、高久先生の作品を観ていると、
写実の美しさを感じる事があります。
この帯も実際の花と比べれば、きっと細部は違うはずなのに、
その物が持つ「美しさ」は、間違いなく忠実に再現されているはず。
写実の難しさと、美しさ。
着物や帯に、染め上げ、織り込まれた柄を見るたび、
いつもその様な事を思っています。
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