2021.08.31更新 -
男のきもの
男のきものを嗜む。「夏の終わりと小千谷縮。」
夏も終わりが近づき、
秋の気配を感じる頃。
きもの暦も移り変わる季節となりました。
そんな過日のコーディネートはこちら。
墨黒の小千谷縮に、
二色の紙布角帯をコーディネート。
私の夏の定番中の定番、
ワードローブ的な安心安定のコーディネートです。
麻の長着と透け感のある紙布の角帯。
ちなみに長襦袢は、麻の半襦袢を着て、
下はステテコで過ごしています。
外出することない日常生活では、
半襦袢とステテコが軽快で便利。
これなら気軽に自転車にまたがり、
子どもの保育園の送り迎えも出来ます♪
純然たる「夏衣」のコーディネートで、
きもの暦でいえば、袖を通せるのは、今日一日。
9月朔日からは「単衣」になります。
これほど残暑が厳しくなると、
まだまだ小千谷縮から袖を抜く事は難しそうですが、
ある程度はきもの暦を護りたいなというのも、
私なりの心情。
そのこころは、
ドレスコードであるきもの暦に執着するのではなく、
来たる季節に向けて、夏衣と同じように、
その季節にしか着れない一着を、
楽しみたいと思う気持ちが前面にあります。
もちろん無理は禁物。
私自身も9月に入ってからも、気温が35℃とかになるのであれば、
ためらいもなく小千谷縮に袖を通す事でしょう。
そして普段着である小千谷縮は、
気候や気温、その時々の気分によって、
自分なりに判断をし、自分らしく着る事が大切だと思っています。
皆さまに押し付ける事もなく、
また常々相対する方へ想いを馳せる事も忘れずに、
自分らしいスタイルと共に、季節と共に在るきものを、
存分にお楽しみいただければ幸いです。
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